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(28)入院〜退院まで考えていたこと③

[赤ちゃんを33週で死産したことについて綴っています。
読みたくない方は読まずに閉じてくださいね。]

昨日は投稿できずでした。
上の娘を夫の実家に迎えに行っていて娘との時間に集中していました。
約10日間離れもていたのは生まれてはじめてだったのだけれど娘はずっとよく食べよく遊びよく寝て楽しんでいたようです。なので安心して娘のことは一旦ほとんど考えず時間を過ごせました。
実は夫の母は夫を産む前に40週で女の子を死産で出産しています。その辺りも私の気持ち的に母に預けることができたのは本当にありがたかったかな。実家でも母と色々と話して、身近でこの気持ちを共有できる人がいるのは心強いです。

ということで久しぶりに家族3人集合できて我が家へ帰宅。娘は赤ちゃんのお骨を見て骨壷をさすって手を合わせていました。3人で帰宅できてホッとできると同時に、段々といつもの日常がやってくることへの抵抗したい気持ちもあったり、まぁ、一歩一歩だな。
娘はまだ5歳だけれど、今回は娘も一緒に病院で説明を受けたり、心拍停止がわかってから包み隠さず色んなことを話したので彼女なりに色々と思うことはあるだろうし頑張っていてくれたんだなぁと会って改めて感じました。

来週は2週間検診。来週ぐらいからぼちぼち仕事をスタートしようかなと思ってます。フリーランスなので仕事量はコントロールできるし基本在宅、お仕事は大好きなので仕事をする方が気分転換にもなるし、赤ちゃんのいない産後に時間を持て余し始めているのも事実。本来出産までにやろうと思っていったお仕事など待っていただいているので少しずつ始めていきます。

今日は前回の続きで退院までのことを書いていきます。
入院から退院まで考えていたこと(2)はコチラから

振り返りはこちら↓

11/2(木)
妊婦健診。赤ちゃんはよく動き元気で経過順調。私の体調も良好。夕方娘の懇談。

11/3(金・祝)
3連休初日。朝から胎動が少ないかも?と思い始める。お天気も良く娘と近所をプラプラお散歩へ。引き続き私の体調は良好。
夕方、やはり胎動が明らかにいつもと違うので病院に電話、夫と娘と緊急外来へ。「赤ちゃんの心拍が止まっている」と言われる。
今後の説明を受け、連休ということもあり一旦帰宅。入院は週明け11/6(月)。

11/4(土)、5(日)
夫、娘と3人でゆっくり過ごしながら赤ちゃんのことを色々話す。夫とは分娩方法などについても相談し、入院準備を進める。
お世話になっている助産師さんに電話。「長いからいい、短いからそうじゃないってことではないよ」と言ってもらえて、赤ちゃんが与えてくれたこと、きてくれたことに目を向けるきっかけをいただいた。
今考えるとこの2日間で家族でたくさん泣いて話せたことはとても良かったな。

11/6(月)入院。主治医の先生と原因について、分娩方法など話す。
分娩方法は当初の予定通り帝王切開、麻酔方法は下半身麻酔で(産後対面をしたいので)。全身麻酔で寝てしまう方法もあると言われたけれど、私の場合は下半身麻酔で良かったと思ってます。上の娘を出産した時と何ら変わらない幸せな気持ちを感じることができたことは今後の力強い経験になりそうです。(対面するしないは色んな状況で変わってくることだと思います。)
私の入院後、娘は夫の母のところへ。

11/7(火)12:57帝王切開手術で出産。2061g、45cmの可愛い可愛い女の子を出産。
術後、夫も赤ちゃんと対面。

11/12(日)産後の肥立がよく、当初11/15退院の予定が早まって赤ちゃんと退院。そのまま火葬場。一緒に帰宅。

産後の肥立も良く、傷の治りも早いということで当初の予定より退院が早まりそうだとのことで私も無理しない程度に病院をウロウロ歩いていました。確か上の娘の時も傷の治りや痛みが引くのは早かったはず。
メンタル的にはいつまでも泣いていたくない気持ち、いつまでも泣いていたい気持ち両方あるけれど、とりあえず早く退院したい。
ダウンロードしていた映画「スタッツ〜人生を好転させるツール」を観た。内容知らなかったのだけど、ジョナ・キルと彼のセラピストの精神科医が人生をよくするツールについて対話しているノンフィクション。監督兼主演のジョナ・キルはセラピストスタッツのそのツールを多くの人に知ってほしいと映画制作を決めたそう。ただ、2人とも子供の頃に兄弟を亡くす経験をしていて、感情移入して見入ってしまった。日記をつけてから更にメモ魔になったもので、この映画の内容も色々メモしていて、自己啓発的な内容にはなっているけれど私の中でとても背中を押してくれるものだった。

一番印象に残っているスタッツの言葉。

『何かを追い求めても手放せること。
一生懸命追い求めるが、失うことをいとわない。』

映画「スタッツ〜人生を好転させるツール」より

退院の前日は退院できる嬉しさと、赤ちゃんを火葬場へ連れて行く緊張感とで交感神経優位気味。あまり眠れなかった。目の下のクマがエグい。
退院当日は日曜日だったのだけれど主治医の先生も来てくださり、赤ちゃんに服を着させて棺に納めました。しっかり大きくなっていたので(2061g、45cm)病院にあるエンゼルボックスは小さすぎるということでネットで購入。火葬場を予約した際、赤ちゃんの骨が残らない場合があるので棺は紙で、中にはあまりいろいろなものを入れないようにとのことだったので上の娘からの手紙と娘手作りの紙で作った洋服、火葬場へ向かう途中に買ったお花だけにしました。

もちろん寂しいのだけれど、一緒にいてると不思議と穏やかで幸せな気持ちになれるのは赤ちゃんパワーなのかな。

骨はしっかりと残っていてくれて、これもネットで購入した骨壷に入れて一緒に帰宅しました。


骨壷

いのりオーケストラ

またたくさん泣いたけれど、やっと骨にしてあげることができてホッとしました。
骨になってもかわいい(笑)
あとは少しずつ日常に戻して、その都度その都度感じることを受け入れながら進みたいなと思います。
この日の夜は夫と蕎麦を食べに行きました。出汁が沁みた〜。

入院後半〜退院、火葬は大きな感情のアップダウンというより腹を括った中での気持ちの浮き沈みといった感じだなぁと綴っていて実感。日常に戻ってこそ、ちょっとしたことで泣けてきたりよぉ〜し!とパワーが湧いてきたりもします。だんだんこの二つの気持ちがグラデーションで混じり合って行くのかなぁと思います。
引き続き無理にポジティブに持っていかず、ジタバタしたり、そのまま感情を垂れ流ししたりしようと思ってます。

今日は娘は早速保育園へ登園。送り迎えは夫がしてくれましたが、来週からお迎えは私が行こうと思ってます。またこの日常でチーンとなることもあるのだろうと思うけれど、先延ばしにしても一緒だし徒歩10分ほどなので無理せず少しずつ歩く距離を伸ばしていこうかな。

今日も長々とお付き合いありがとうございます!


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