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飲食店経営と破綻

4年前に破綻させた会社は、レストラン経営でした。
いま 飲食店を経営されている方々はとても大変だと思います。

経営していた店舗は、すべてリースバック方式で家賃も高額でした。
利益が出る客数は、ウェイティングがある分くらい。
お客さんが並ぶ分だけが利益です。

だから、今のように混雑を避ける営業をしなくてはならない・・・・
ということは、すごいスピードで赤字がどんどん膨らんでいくこと。
考えただけでぞっとします。
持続課化給付金をもらっても借入を増やしても間に合わない。

飲食店は、これからどんどん早いスピードで変化していくしかないでしょう。
どんな変化?
規模を縮小するとか・・・
新しい業態へチャレンジをするとか・・・

これができずに破綻した。

すべて無くなってみて、失ったものの大きさを感じます。
当時は、ほっとしたという気持ちでした・・・

店舗を縮小したり閉める勇気がなかった。

夫が社長、私が経理部長兼役員という立場でした。
経営の数字面は、経理部長の私が見ていた。
無理があるのはかなり前からわかっていた。

それなのに、縮小する勇気がなかった。
もちろん、最後はできることはすべてやったが 遅かった。

飲食店などの現金商売の場合、手形の取引がないため不渡りもない。
資産がない会社は、借入している銀行も取り立てができない。
先行きがなくても、生き延びることができてしまう。

破綻するタイミングがないのです。

最終的に破綻することになったのは、国税の取り立てでした。
今となっては、これが私達を救うタイミングをつくってくれたことになる。

今、飲食店経営をされている方は、勇気をもって自分で決断するのだろうか。

私も新しいスタートを切るために 振り返っておこうと思う。

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