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音楽知識0の人間が歌ってみたのMIX師になるには。

こんにちは。この記事を見てくださりありがとうございます。普段は歌い手・MIX師をしています、俐兎(りつ)と言います。よかったら最後まで読んでみてください。

そもそもどうして僕が歌い手になったのか。そんな経緯から少しお話しして本題である「音楽知識0の人間がMIX師になれたのか」をお話しします。

はじめに

僕が歌い手になった理由は「彼女に振られたから」です。

自分には2年付き合っていた彼女がいましたが、他に好きな人ができたということで振られました。今まで自分の大半を占めていたものが急に無くなり、まるで穴が空いたような感じに襲われました。

その穴を塞ぐためにたまたま行った「ヒトカラ」。これが楽しいのなんの。挙句には週3で通うようになりどっぷり歌の虜に。そんなこともあり現在の僕がいます。振られてなかったら歌い手にはなっていなかったと宣言できますね。

MIX?なんじゃそりゃ

歌い手を始めてみたはいいものの何からすればいいかわからず、とりあえず歌を録音しようと思いました。マイクも持っていなかった自分はMacBookの内蔵マイクで一作品目を作りました。今思うと考えられませんね。

で、調べてみたら「MIX」という聴きなれない単語が歌ってみたには必要だということがわかりました。これをしないとダメだとか。でも自分にはそんな知識ないので誰かに依頼をしよう。そう思ったはいいものの……

え、高くね……?
数ヶ月前の僕より

そうなのです。MIX依頼は自分が想像していた数倍も高かったのです。親の仕送りしか収入がない自分にはなかなか払えないものでした。一本ならまだしも、この先いくつも歌ってみたを投稿しようと思ったら厳しい。そういうことで自分はMIX依頼ができない状況で始まりました。

なら自分でやってしまおう

お金がかかるなら自分でやってしまえばいいじゃない。何とかなるでしょ。そんな思いでネットを調べてみることに。そこで一つの動画に出会いました。

それがこの動画です。多分これがなかったらMIX師になっていたか怪しいくらいです。自分はMacだったので、この中で紹介されているフリーソフトが使えませんでした。だからわざわざWindowsを導入してMIXに挑戦しました。あいにく、大学のお陰でただでWindowsを導入できたのでここまでにお金は一切かかっていません。

Cakewalkとの出会い。

それまで自分は「Studio One」というフリーで使えるもので録音し、そこに付属したよくわからないものでちょっとエコーかけておしまいでした。

これじゃ何だか物足りないなーと思い調べてみると

フリーソフトでMIXするならCakewalkが最強!
どっかのサイトより

みたいな記事に出会いました。結構そういう情報が多く、それならとりあえずダウンロードしてみようという感じで使い始めました。

確かに、Studio Oneよりは色々できそうでした。見た事もないような画面ばかりで何をすればいいのかさっぱり。余計こんがらがっていた中で次の記事が僕を救ってくれました。

冗談抜きでこのサイトなかったら僕はMIX師になっていません。

とりあえずこのサイトにあることを忠実に守りました。ひたすら真似ました。がむしゃらに真似ました。CakewalkでMIXした曲もいくつかありますし、実際に投稿もしています。

この「神っぽいな」含めた過去の作品はStudio OneまたはCakewalkでMIXしています。聴けばわかりますが、お世辞にも上手いと言えたもんじゃありません。

本格的にスタート

よくわからなかった画面も見慣れたころ。そろそろ次のステップアップがしたい。そう思いました。ただ、DAW(MIXをする作業場みたいなもの)もたくさん出ていてどれを買えばいいのか。そしてまたこれもお金がかかるのなんの。

なので一番安いのにしよう!ということでAppleが出している「Logic Pro」の購入を決めました。Macでしか使えないということもあり、他のDAWの半額くらいで済みますのでMacユーザーでMIX始めてみたい人はLogicでいいんじゃないかなと思ってます。(そもそもMacがクソ高え)

Logicを買ったはいいものの、やはりまだMIXについての知識はほぼ無く、適当にプリセットを選んで満足していただけでした。ここからはもうひたすらネットの海を泳ぎました。検索履歴には

・歌ってみた MIX
・MIX やり方
・ボーカルミックス Logic
etc…

もう一時期こんなのばっかで埋まりました。(今も時々埋まる)

EQ?コンプ?リバーブ?ディレイ?とりあえずこれらを使えればMIXはできるらしい。それでもそもそもこいつらが何者かもわかっていませんでした。今もこれらに関しては使いこなせる自信がありません。それくらい難しく奥が深いものです。

ようこそ、プラグインの沼へ。

おかげさまでLogicには多くの付属プラグインがありました。でもそれらが全く使えるなんて思ってもいなかった私。またネットのお出ましです。そう、有料プラグインです。

現在いろんなメーカーがあります。WavesだったりiZotopeだったり。そんな中、一番最初に買ってみたのは「Waves」でした。とりあえずネットでおすすめされていたものいくつか購入。安くはない買い物でしたが、自分の覚悟を示すためでもありました。歌い手で頑張るんだぞっていう。

ろくにエフェクトを使いこなせていない僕がプラグインを買った結果、何となーくいい感じにはなってくれました。ろくにEQの使い方も、コンプの使い方も知らない素人が。今思うともっとそれらを勉強してから買えばよかったなと思うし、何なら一年くらいはLogic付属のプラグインで良かったと思うくらいです。それくらい付属のプラグインも優秀です。

そっからはもうプラグインの虜に。その数ヶ月後、DTMer大歓喜・お財布の紐どっかいっちゃうDAY、いわゆる「ブラックフライデー」がちょうど来てしまいました。プラグインの凄さを知ってしまった自分。もちろん買わないわけがなく、前から気になっていた「iZotope」のバンドル(いろいろまとまっていて超お得)の購入を決意。決して安い買い物ではなかったけど、後悔はしていません。よく決意してくれたと思います。過去に自分に感謝。

iZotopeはいわゆる「AI」の技術を使ったメーカーで、MIX初心者から見ればもう神みたいな存在でした。今も大変お世話になっています。今ではメインというより、困った時の道標として使っています。色々できるようになった(?)今では自分で好き勝手やる方が楽しいです。

そっからの勢いって言ったらもう。気になるプラグインは片っ端から購入していきました。今でもちょくちょく購入し、約20万円分くらいのプラグインは所有してますかね。これでもセールを使ったり、クーポン使ったり、おまけでもらえるシステムを駆使しているのでだいぶ抑えられています。

前は似たような製品でも欲しくなったら買っていましたが、最近は持っていないもの・それでしかできない製品のみを増やしています。

プラグインだけじゃMIX師にはなれない

すごく当たり前なんですけど、プロが使っている道具を使えば誰でもプロになれるわけではありません。

当時の自分はとにかくやる気に満ちあふれていました。暇さえあれば録音・MIX・投稿。月に何本投稿したかわからなくなるくらい歌ってみたを投稿していました。

結局、知識が何もなかった僕がMIX師になれたのは、山ほど数こなしたからです。習うより慣れろとはよく言ったもんで、まさにそれを有言実行してました。ただ、がむしゃらにやったところで何の成長もありません。一回一回MIXするごとに何か得ることが大切です。些細なことで構いません。EQってこういうために使うのか。こうするとまとまりが出るなー。こうすると作業が楽になるぞ。何でもいいです。

今どきネットでかなり有能な情報に出会うことも難しくない時代です。YouTubeにも素晴らしい動画が上がっています。そんな中で自分がお世話になったものをここに載せておきます。

和田さんは作曲家であり、YouTubeにさまざまな動画を投稿してくれています。本当にありがたいです。特にコンプレッサーやEQを解説している動画は初心者の方は必ず見ましょう。原理や仕組みがわからなくても使えてしまうのはある意味現代では当たり前かもしれませんが、こういった知識はこの先必ず必要になる大切なことです。和田さんの解説動画は全部見ましょう。これは義務です。

最後に

今回のnoteでは歌い手を始めるきっかけからMIXを始めるようになり、MIX師になるまでの僕の道のりを大まかですが書きました。これを読んでもMIX師にはなれないと思いますが、知識がないなりに僕がここまで努力したものを書くことでこの先誰かの役に立てばいいなと思います。

時間ができたら次は「数ヶ月MIXしてきてわかった必要なこと・不必要なこと」みたいなことを書きたいです。無駄にお金を使うようになってしまわないように(まあ、どうせこの沼からは誰も逃れられないけども)とか、何をすべきで何をしなくていいのか。そんなことが書けたらいいなと思っています。ここまで読んでくださりありがとうございました。

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