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テトラポットの猫

これでも道を外れて生きてる方なんだ

でもまだまだだぞって
君が駄菓子屋辺り今日のひとつを黙って渡すから

これでも笑われて生きている
褒めてほしいくらい
君と見た景色の肯定

正しいなんて誰にも言われたくない

支えは百とある
零の実感
君と僕とでんぐり返し半分ずっこ



綺麗なもの追いかけず
綺麗なものそこでそのままで

僕たちいつも全て手に入れて
僕たちいつも全て何もなくて

きっと道を外れて生きてる方って

あの光の隣の話

本当に何もなくて
本当にそれがいちばんから微動だにせず


散歩がてら道の隣
外れながら並んで笑って

君の道僕の道
文句ばかり石ころ蹴り合いながら

まぁ、いっか。
何が?って。
いつもそれだけで。



愛想笑いなんて気を使うことできないくせに
その君の笑うタイミングが
僕は好きだ

用も話も何ひとつないくせに
君が呼ぶそのタイミングが
僕は好きだ


意味なんてないから
一瞬ギュッとなる
軽い軽い心のところ


見つけたテトラポットの猫みたく




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