ショートショート 激辛の鏡
「鏡よ鏡よ鏡さん…この世で一番お美しいのはだあれ??」
「クレオパトラ」
「チッ…」
怒ってはいけない、私。
どんなときも王子様に選ばれるお姫様は眉間に皺なんて寄せないわ。
「鏡よ鏡よ鏡さん…この世で一番お美しいのはだあれ??」
「オードリーヘップバーン」
「おぃ、てめぇいい加減にしろよ。目の前に絶世の美女がいんだろうがよ。こういうときの鏡の仕事しらねぇ〜のか、コラ」
「もしくは楊貴妃」
「あと日本人言えよ。百歩譲って小野小町とか言えねぇかな」
私は先ほど輸入品を取り扱う雑貨屋で激辛の鏡を店主の口車に乗せられて買ってしまった。
「私は貴方の心を映し出す鏡。貴方に辛口のアドバイスをしているのは貴方に幸せになってほしいからであり、貴方が本当は心の奥底で思っていることです」
「ハァ〜??」
「もっと美人になって、男の子からチヤホヤされたいんでしょう」
「….」
「まずはメイクを1から勉強です」
私はとても綺麗になった。
が、外国人に声をかけられる。
たらはかにさんの毎週ショートショートの参加しております。
裏お題 激辛の鏡
今回も短くなりました。
読むにはこのくらいが丁度いいのでしょうか。
あぁ〜楽しかった。
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