激辛喫食と未来志向の自傷行為
辛いは、旨い。
一理あると思います。
私も次の日のおなかが不調になると分かっていながら、辛いものを食べてしまうことがあります。
お腹の調子が悪くなることを承知の上で、辛いものを食べる。
これは自傷行為に近いものでもあります。
以前、辛い物好きはマゾヒズムの変人、変態であるなどという暴論を目にしました。
理屈としては、辛いものを食べると、消化管へのダメージ、痛みの緩和のためにエンドルフィンが分泌されて、鎮痛と快感を得ることできる。これが、マゾヒズムと同様の構造だ、という説明でした。
明らかに間違った、偏った考えだとは思いますが、同様の構造、という点に注目すると自傷行為も同様の構造といえるでしょう。
確かに私もストレスを感じたときに辛いものを食べたくなるので、自傷行為によってストレスを解消していると言い換えることも可能なのだと思います。
しかし、激辛喫食は単純な自傷行為よりも、より未来志向で業が深い自傷行為であるといえるのです。
理屈としては、激辛喫食による自傷箇所は消化管ではありますが、辛さによるダメージは損傷として蓄積され、いずれ起きる細胞の修復エラーを加速させる、がんなどを引き起こすイニシエーターとして機能します。
要するに、未来の自分のがんの発生確率を上げているといえます。
なんて未来志向。そして今のストレスを未来に先延ばししているような錯覚すらある。
そんなこと考えていたら、何にも食えなくなっちまうぞ!
と文句が来ることは間違いないので、辛いもの好きには、こんなこと言ってはいけません。
でも、私は辛いもの食べるペースを減らそうとおもいます。
最後に、ストレスが溜まってつらくなったら、辛いものを食べるのもいいけれど、健康的な食事と十分な休息、そしてお医者さんに行きましょう。
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