医療×建築の可能性はあるか?

 少し前、テレビで高齢者施設に於いて発生したコロナの疑いありの患者の隔離の映像を見た。
 その映像では、隔離に使う場所を窓がある場所を選び、換気できるようにしていた。
 当たり前の光景にはじめは思えた。しかし、そんな配慮ができない施設も多く存在するはずだ。
 そこで、医学的な視点から医療提供施設を考え、事態、状況に応じての機能構築に流動的自由度を与えることは可能だろうか?その際に必要な知識は、やはり建築か?などと考えていた。

 私の狭い世界、見識では正直そんなことしばらく起こりそうもないと思う。

 街中の空き家が壊され、郊外の田んぼが埋め立てられ、そこに高齢者施設が建つ。すこし前から、よく見かける光景だ。
 少なくとも、こういう所は考えてなどいないだろう。

 病院はどうだろうか?大きな病院なら、そのようなことを考慮せずとも全て用意することで解決が可能だろう。
 中規模以下の病院はどうだろうか?ここにこそ、状況対応のための機能構築に高い自由度、流動性を持たせることに大きな意味があると考えられる。
 普段はかかりつけ病院のような運用を。
 非常時は、一定範囲内で病院ごとの機能を一極化、偏重させ、地域単位で大病院化、機能分離、状況隔離を実現することが可能である。

 本当なら、病院内部の機能構築も建設の段階で流動的に運用できるものが望ましいと考える。だからこそ、医療×建築なのだから。
 具体例を考えるのは正直難しい。私も夢を見ている程度なのだ。

 本気でそういうことを考えようとすると、都市計画がー、法整備をー、地域的意識の醸成をー、などと取り止めもない広大で壮大な話につながって最後は一つの大きなものになりそうだ。
 とりあえず、メモ書きができたので、これでよし、とする。

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