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Kemperとリアルアンプどっち?(作曲家目線)

この手の情報は演奏家を生業としている方の情報が多かったので
作家目線で書いてみようと思います

結論!自分はKemper

糸冬。。。

だと面白くないので色々補足情報を書きます!

私の場合自身の作編曲した楽曲のギターは一部の例外を除き自身で
演奏しています

実はKemperを導入する前は普通の家でリアルアンプにマイク立てて録ってました!(群馬だからできる)それくらい本来リアルアンプ好きです


しかしリアルアンプには弱点も感じていました

・深夜は流石に大きな音量でREC出来ない、実質夜REC不可

・マイキングが何かの弾みでズレると音が変わる

・チューブアンプの場合メンテナンスをしないと音が変わっていく&故障することもある

・スペースを取る

こんな所

作曲家の場合1コーラスデモを提出してからかなり時間が経ってから曲が採用になったりすることもあり、そこからフルコーラスを作る際
以前の収録環境を再現できないと音が繋がらないので全て録り直しになります。


リアルアンプの場合、時間が経ってから全く同じアンプ設定やマイキングを再現するのは無理ではないが、簡単ではない!

Kemperの場合そういった再現は簡単にできます
収録に使用していた状態をRigとして保存できるので
何曲分でも、何アンプ分でも保存できた上で瞬時に呼び出せます

更に自分のリアルアンプの音をプロファイリング
(吸収再現)できるのでリアルアンプを持っていたとしてもその音さえ使えてしまいます。

まぁKemper買った人は自分のアンプよりも有料Rigを使う傾向にありますが!笑

そういったリコール面でも作曲家目線ではKemperを好んで使用しています。

ただ、リコールが発生しないであろう状況の場合(例えばせーの!で録る系などは)
後から再現性は不要なので、そういう場合リアルアンプでも全く問題ないと思います。

上記のメリットはKemper以外でもハイエンドなデジタル機材なら同じ恩恵を受けることができます。
(プロファイリング機能は無いものもありますが

Axe fx、Helix、BIAS、TONEX色々試奏しましたが

「リアルアンプとマジで同じ音を出し、取り回しも良い」
という面ではKemperが個人的には最も好きです

もう長い期間仕事で使ってます。2024年現在は機材移行は考えていません。
ちなみにKemperの次に好きなのはAxe fx、次にTONEXって感じです。

ここまでKemper(及びハイエンドデジタル機材)の
メリットばかりを書いてきましたが…

デメリット

というか弱点も書いておきます。結構大事!


・LIVEでギターアンプのキャビネットorアンプのセンド(自身モニター用)に繋いだ音は
それほど良く無い。弾いてて違和感を感じる場合もある!

※お客さんから聞こえるメインスピーカーの音&本体からのイヤモニ用アウト
は超クオリティなのでご安心を

以下は上記に付随する弱点なんだけど…

・LIVEで使う際、ちゃんとしたPAの無い会場では本領を発揮できない
(小規模の野外ステージ、学校催し物の体育館でライブなど

・小規模なライブバーなどアンプ「箱鳴り感」が大事になるような現場では本領を発揮できない
(繰り返しますがキャビからの出音がそんなに良く無いので

要約すると
キャビネットから出る音が大事になるような現場
&PAがしょぼいor居ないような現場ではKemperは本領を発揮できないということ!

キャビアウトだけはあんまり良く無い!!!
悪くもないんだけど真の力からは離れる

そして音とは違う1番の弱点は
オールインワンなので本体が壊れると中に保存されているアンプが全て使えなくなるというのも重大な弱点ではある!(そうそう壊れないけど

更に、取り扱いにある程度デジタル系の知識が必要なものではあるのでマジなメカ音痴の方や、PCを目の前にすると拒絶反応が出るタイプのおっさんには難しいかもです。




上記がKemperの自分から見た弱点です


自分は高頻度では無いけどライブステージで演奏する機会がありますがその際Kemperを持って行くことは滅多に無いです

理由は
・Kemperを持ち込んでも箱ごとにPA機材などで結局出音は変わる※これはリアルアンプでも言える

・弾いててテンション上がるのはやはりリアルアンプ

・長距離運搬はリアルアンプ程ではないがそれなりに大変。手軽とは言い難く。運搬時のリスクもやはりある(雨天など)

・それほど多くの音色を使用しないステージだと機能を持て余す

といった所

ちなみにこれは自分含め、バンド活動をしていた人に特に多いと思うのですが、何処の箱にも常設されているようなマーシャルって大体種類が限られているのでもうそれらの使い方を熟知しており

「大体何処でも自分の音が作れるようになっているのでアンプを持ち込まないても問題を感じたことはほぼ無い。」ケースってよくあると思います。

こういう場合、 Kemperを持って行くメリットは決して無くなりはしないにしても体感上薄くなるので
特別必要のある音色なり、セッティングが必要ないなら自分は持っていかないです。

まぁ手の平サイズでエフェクターより運搬リスクのないKemper Playerを手に入れたら話は変わるかもしれませんが!笑

逆に自分がKemperを必要とするようなステージは

・常設アンプでは出せないような音が必要な際

・使用音色数が多い場合

・なんとなく気分で!(重要)

です笑


オーディエンスが聞いていて違和感を感じない気持ちの良い音を出す

というのが一番大切にしている所なので(多くの人がそうだと思いますが)

そこさえクリアしていれば、ぶっちゃけライブはリアルアンプだろうとラックだろうとなんでもいいという考え方です自分は。

逆にそこをクリアできていなかったら、どんなに良いリアルアンプだろうとハイエンドデジタル機材だろうと妥協しません。必要なものを準備する

機材ではなくあくまで音を聞いて判断した方が
良い結果になると自分は信じています。


長くなりましたが以上になります!
何かの参考になれば幸いです👍


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