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終わりなき旅




立正大学体育会サッカー部4年、2021年シーズンの主務を務めさせて頂きました、寺井雄紀です。

引退ブログトップバッターという事で、何を書こうかと迷いましたが、16年間自分の人生において欠かす事のなかった「サッカー」について綴らせて頂こうと思います。
拙い文章ですが、最後まで読んで頂けると嬉しいです。








6歳の頃から始めたサッカーも気付けば16年、今年で最後を迎えた。




16年目の今年は、今までの16年の中で1番自分に干渉しなかった時間だったと思う。
正直、メンバー外になってもチームPRESSを任されても自分の中に悔しいという感情はあまりなかった。




それよりもチームが勝てば嬉しかったし、チームが勝つ為ならみんなが嫌がるような事も率先してできていたと思う。




それは事務的な事も含めて、それが主務のやるべき事だと覚悟していたから、何も苦痛に感じることはなかった。




もちろん、練習で手を抜くとか中途半端なプレーをする事はしなかった。
悔しいという感情があまり出ない時点で選手としては終わっていたのかなと、今になっては思うが、、。








だが、チームは今年関東二部リーグへ降格した。




何より後輩たちにこの最高の舞台を残せなかった事が本当に悔しかった。




1年時に関東一部リーグへ昇格、2年時は初の関東一部リーグで3位、3年時はコロナ禍ですごく難しいシーズンの中でも残留。
そして自分達の代で降格。




過度な外出規制もあり、今年も正直難しいシーズンだった。
それでも何とか後輩の為に残留だけは果たしたかったと本当に思う。




サッカーの難しさを痛感した一年だった。
そんなサッカーも今年で終わり、来年からは新たなステージに進む。




3年の春頃から始めた就職活動。
自己分析をする時、1分程度での自己紹介をする時に必ず出てくるのは、
16年間本気でやり続けてきたサッカーだった。




小学生の頃から早寝早起きの習慣が付いていた。
背が伸びるように、疲れを溜めないように、
全てはサッカーの為だった。




公式戦で負けた時、練習試合で大敗した時、年上の選手に文句を言われまくった時、コーチに怒鳴り散らかされた時、リフティングをどれだけ練習しても100回できない時は、とにかく泣いた。
負けず嫌いな性格になったのはサッカーの影響だった。




初めて勝利した快感を味わった時、何百回も練習したフェイントで相手を抜いた時、逆足でもゴールを決めれた時、
努力の大切さを教えてくれたのはサッカーだった。




喜び合う時も、悲しみ合う時も、実力の無さを痛感させられた時も、厳しく要求し合う時もあった。
自分に友達ではなく、仲間を作ってくれたのはサッカーだった。





誰よりも早く起きて弁当を作ってくれる、始発が無い時は現地まで送り届けてくれる、試合でミスした時は励ましてくれる、活躍した時は自分のことのように喜んでくれる、
親の偉大さを教えてくれたのはサッカーだった。




今までの自分の人生を語る上でサッカーは間違いなく必要不可欠なものであり、これからもそうである事に変わりはない。




でもここからが本番で、サッカーで得た事を活かす絶好の機会である事も確かだと思う。




これからの人生がこれまでの人生を決める。
今までの人生の過程がどうであれ、ここからはその時の結果だけで評価されていく世界。




生きる為のレシピなんてない。




これからも俺らしく、今しかできない事を今、全力でする事ができる男でいる。






16年間。
ありがとう、サッカー!!



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