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知人の転職は、私にまで収穫をもたらしてくれました


知人が転職して1週間。

初めての週末を迎え、コロナも落ち着いてきているし、お茶してきました。

2月下旬に会って以来だったから、3か月以上ぶりの再会!


この知人は前の仕事の先輩で、先週から同じ業界に転職してきた。

久々のフルタイムの仕事だから、「朝から夕方まで、週5日連続の生活リズムについていけるかな?」「職場の人たちはいい人たちかな?」と、心配していました。

しっかりと最初の1週間を乗り越え、ひとまず安心。



仕事内容を聞いていると、私も少し関わったことがある仕事。細かい仕組みまでは分からないけど、どういう仕事をしているのか大まかに分かるので、話が弾んだ。

聞いている限りでは、雑談の輪の中に入りやすいように上の人が話を振ってくれたり、同僚も声をかけてくれたりしてくれるみたいだから、職場の人は悪くなさそう。(私の職場ではそういう気遣いが少なくて、前職とのカルチャーショックを受けているところ。)

一安心、一安心。

でもまだ5日終わっただけ。

しんどい思いをすることないまま、契約期間いっぱい続けられるといいな。


◇ ◇ ◇


さて、この先輩の転職は、私にとっても大きなメリットが。

私の心境をより具体的に理解してもらえたということ。


前の職場で仲良くなり、今でも交流が続いていて、むしろ今となっては家族よりも私のことを理解してくれる唯一無二の存在。

一緒に働いていた時から、私が仕事でうまくいったら褒めて一緒に喜んでくれたし、悩んでたら話を聞いてくれた。きっと私の考えが間違っていることもあったと思うけど、私という人間を否定することはなかった。いつも味方でいてくれていた。それにいつも救われていた。


私が転職してからもその構図は変わらなかったけど、仕事内容がまったく違うものになってしまったし、あまり具体的な話はできなくなった。

それが今回の転職で、向こうも私の仕事が具体的にイメージできるようになって、私が感じるしんどさとか違和感がわかるようになったらしい。


しかも、

「今まで分かってあげられなくてごめん」

とまで言ってくれた。


私からすると、そんな不満は持っていなかったので、驚いた。

むしろ何に悩んでいるかもイメージできないのに、いつも嫌がらずに聴いてくれていたことに感謝。

私が言ってた意味が分かったといって、「ごめん」とまで言ってくれた優しさに感激。


素晴らしい人と出会えたなぁと改めて喜びを感じましたよ。


◇ ◇ ◇


意気投合するのも早かったように、価値観が似ていることが多い。

仕事のことに関しても、私の悩みを支持してくれた。


世間的には、今の仕事は人気のある仕事。

でも、私はなかなか楽しさもやりがいも感じられない。


前職がクリエイティブな要素が大きい仕事だったし、その先輩に言わせると「個人商店の集まり」のような働き方だったから、個人の裁量で仕事を進めていける環境だった。

給料は安かったけど、努力すればするほど自分のスキルアップを実感できたし、成果にも繋がっていった。

正解がない、あるいは正解がたくさんある業種だったから、私にしか出せない色を追求できた。

それぞれがオリジナリティを発揮する仕事だったから、職場の人間同士で優劣をつけることもあまりなかった。

だからお互いに利害関係がなく、仲良くなりやすかったし、雑談も楽しかった。人となりを知って仲良くなる人も多かった。


でも今は事務作業がメイン。

仕事の正解は1つ。

その正解にたどり着くまでのルートの効率化は幾通りか工夫できるんだろうけど、さほど選択肢もない。

仕事にオリジナリティなど求められないし、要求されるのは速さと正確さだけ。速くて正確に処理する人が「できる人」で、そうでないのが「できない人」。

仕事ができるかできないかで、社内の評価だけじゃなくて人としての評価まで決まる。

必要とされているのはロボットのような人で、仕事さえできるやつであれば誰だっていい。自分は大きな組織のコマの1つにしか過ぎないんだと思い知らされる。


考えようによっては、経験を積んでいけば事務処理はこなせるようになるから、評価は上がっていくだろう。淡々と仕事して、休日に好きなことができたら何の不満も持たなくていいのかもしれない。

でも私は、前職で自分の成長を実感できていたようで、今の仕事は反応がなく、つまらない。

給料は前職より断然上がったけど、このままこの仕事を続けていくことに恐ろしささえ感じる。


ずっともっと歳をとって自分の人生を振り返った時に、何が残るんだろう?

何に生きた人生だったと言えるようになるんだろう?

この仕事を続けることで何が得られるんだろう?



私が弱いから不満を持つのか、

私がダメだからやりがいを感じられないのか。


私はその知人のものの考え方に驚かされ、尊敬することが多いが、仕事に対する不満から始まって自己否定まで強まりかけていた時に、この人に共感してもらえて救われた。

今の仕事を続けるのも間違いではないけど、仕事を変えるのも間違いではないなと思える。




人生一度きり。

納得する道に進みたい。




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