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電波人間のRPG FREE!【3DS】|ゲーム備忘録#3

 こんにちは。ライジングです。今回は、ちょっと前に久々の新作がSwitchに出た、電波人間を紹介します。

「電波人間のRPG FREE!」について

 今回紹介するのは、「電波人間のRPG FREE!」です。電波人間シリーズはそれまで有料で3作品3DSにリリースしていましたが、今作は無料でした。
 3DSは無料ソフトがどれも結構面白かったですね。当時小学生だった自分も、週一回くらいでeショップを覗いて、たまに無料ソフトや体験版を入れてました。「あと〇〇回遊べます」が懐かしい。
 二つ前に紹介した「めがみめぐり」では合成音声が使われていましたが、電波人間もそれっぽいですよね。あれ、なんなんでしょうね。電波人間の場合は少し不気味な喋り方。
※調べたところ日立超LSIシステムズの開発した音声合成ソフトらしいです。

基本情報
ハード:ニンテンドー3DS
発売日:2014年7月23日
開発・発売元:ジニアス・ソノリティ
CERO:A
定価:基本プレイ無料
ジャンル:ロールプレイング
初めて遊んだ日:2015年9月26日
執筆時点でのプレイ時間:54時間12分
※ニンテンドー3DSのeショップ閉鎖により、現在は入手不可。

 なんと今でも公式サイトは更新中です。この手のゲームでは珍しく、最後のソフト更新で、3DSのインターネット終了以降、オンライン機能がオフラインで利用できるようになったため、イベントストーリーや季節イベントなどが今でも楽しめます(ソフトがあれば)。

3DSの無料ソフトについて

 今後も少しずつ紹介していきますが、ニンテンドー3DSでは結構多くの無料ソフトが配信されていて(といってもSwitchやスマホに比べると微々たるものですが)、その多くがソシャゲの形を取っていました(「多くが」というのは、課金要素のない完全無料のゲームも存在したからです)。そのうちの一つが「電波人間のRPG FREE!」です。

 といっても、3DSのゲームはスマホのソシャゲほど課金前提のつくりをしているものは多くありませんでした。今作も同じくで、「チェックイン」という名のログインをすれば週一くらいで課金石(ジュエル)が手に入り、ストーリークリアにも石の要求はそれほどありません。結構少なめでカツカツのスタミナこそあれど、ゆっくり時間をかければちゃんと最後まで行くことができるのが3DSのソシャゲ全般の特徴です。

 今作は前作までの有料ソフトと同じ素材を多く用いているので、無料ソフトの割にクオリティが結構高いと評判だったようです。もっとも、僕はまだ幼かったのでそんなことは意識せずに楽しんでいました。(ちなみに3DSの他の無料ソフトも既存のゲームの素材の使い回しは多かったです。それが結果的に各々のゲーム性の洗練に繋がり、どれも面白いという評価に繋がったのかも)

思い出

 それでは内容紹介に入りましょう。
 「電波人間」とは、その辺(本当にその辺)の電波のあるところで生息しており、電波を扱うことのできる機器でその様子を覗くことができる、というような人たちです。本作は3DSですが、実は一時期スマホ版があったりしたので、「機器」はある程度融通が利く設定です。

 ストーリー序盤では、周りの電波人間にいじめられていた主人公(プレイヤーによって異なる)が、強くなるために伝説の装備を集める旅に出るのを手伝う、的な展開です。王道ですね。

プレイヤーによって主人公は色も顔も違います。

 RPGとして特徴的なのは、プレイヤーの存在もちゃんとあることです。主人公はプレイヤーに向かって語りかけてきたり、時に説明してくれたりします。プレイヤー側もまた、電波人間を愛でるモード(ポケモンXYのポケパルレに近いもの)などがあり、彼らからの印象も「幸福度」というステータスである程度示されます(さらに幸福度が十分にないと成長できないシステムです)。はっきりと3DSの外のプレイヤーの存在が意識されていることで、電波人間達への愛着を引き起こしているのですね。(多分)

 普通のRPGですので、戦闘があります。各々の電波人間には「アンテナ」がついており、アンテナによって「とくぎ」が定められています。「とくぎ」は相手への攻撃だけでなく、回復や状態異常、面白いところではモンスターの捕獲など、さまざま。
 戦闘の際には、電波人間たちは通常攻撃と「とくぎ」、アイテム使用防御の選択肢があり、それをプレイヤーが指示するというものです。最大8人まででパーティが組めるので、アンテナの組み合わせや装備の相性でのパーティ編成もゲームの魅力の一つです。

 このゲームは全体的にユーモアに溢れているのも特徴です。色々なところに現れていますが、銭湯でも遺憾無く発揮されています。
 まずはアンテナの名前=技名。先ほど紹介したアンテナですが、名前がついており、レベルを上げていくと進化します。例えば主人公は「ふっかつ」系(=倒れた味方を復活)なのですが、

ちょっとふっかつ

ふっかつ

かんぜんふっかつ

のように名前が変わります。ふっかつ系なんてまだ特徴が薄い方で、闇属性の全体攻撃なんかは

くろいきり

たちこめるやみ

ならくのそこ

あんこくのきり

あんこくのそこ

というふうに進化していきます。強くなっていくことがちゃんとわかるけど、どこかファンシーさを感じるこの仕様が大好きです。

最新作でもネーミングセンスは引き継がれているようです。
これは水属性の弱めのやつですね。

 戦闘指示も独特です。もちろん個別指示は可能ですが、まとめて指示を出す時の指示の名前がまたいい。「がんばれ」「せつやく」「ピンチ!」「かいふくゆうせん」など。「がんばれ」はアンテナを積極的に使い、「せつやく」はAP(アンテナを使うと消費)を節約する、みたいな感じなんですが、これもひらがなや感嘆符でファンシーさが増していますよね。

アイテム、そうびの名前と効果や、イベントでのコラボ先(コロコロコミック)などもなかなか癖があるので紹介したいですが、長くなるので今回はこの辺で引き上げましょうか。

ピックアップBGM

 それではBGMの方で。今作は曲の方もファンシーさが強いですが、ちゃんと鑑賞に耐え得る出来です。今回紹介する曲は、
「大ボスバトルFREE!」
です。下の動画にありました。

 名前の通り大ボス戦の曲です。怪しげなイントロから、どんどん盛り上がりを見せます。音源は他の曲と同じファンシー調なのですが、それを感じさせない迫力を感じる曲に仕上がっています。

 特に自分の好きなフレーズは、第二サビと言いましょうか、上の動画の52秒あたりのところからです。メロディを伸ばすことでさらに迫力を感じれます。さらに序盤と同じコードを繰り返しつつ違うメロディを使って繰り返していますね。比較的長期戦になる大ボス戦でも飽きさせない。どこをとってもクオリティの高い、おすすめの曲です。ボスあっての曲なので、ソフトを持っている方はぜひゲームで聞き直して欲しいです。

おわりに

 小学生の頃は買ってもらえるゲームの数が限られていたので、こういうボリュームある無料ゲームには助けられました。運営の努力によって現在でも「チェックイン」できたりするので、また遊ぶこともあるかもしれません。
 では、今回の紹介は終わりです。また次回!

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