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これからの春の日にきっとタンタンさんを憶う

いつか来る日と分かっていたけれど、あの日から心が追いついてない気がする。
未だに整理がついていないし、つくものでもないのかもしれない。

・タンタンさんとの長い永いお別れ

タンタンさんと飼育員さんとご関係者の皆様の頑張りを心から尊敬します。

Twitterに綴られていた#きょうのタンタン、#また明日ねのタグを今は心が震えてなかなか見返す事が出来ないけれど、あの記録はタンタンさんが生きて愛されていた日々の記憶そのものだ。

仕事に疲れ切って無感情無表情になってる帰り道で、スマホ画面の向こうの黄色をおねだりする姿につい微笑んだり、お外に出ている姿に良かったねと呟いてしまったり、あの記録で心が柔らかくなった夜の記憶を私はきっと忘れない。
検査の為に少しずつ大きくなっていったピンク色の肌も、浮腫で重たそうになっていったお顔も。

それから生きる事、老いる事、慈しむ事、動物園の在り方、飼育の在り方、ファンの在り方、本当に沢山のことをチームタンタンさんは考えさせてくれた。可愛い記憶と共にそれもまた私の宝物だ。

お別れを知ったあの日、近所の桜が咲き始めていて、神戸でも咲いていたと知って、タンタンさんが桜を待っていたのか、桜がタンタンさんのお見送りに間に合ったのか、そんな事を考えながら、仕事帰りに合流した相方と桜の下でコンビニで買った翠ジンソーダ缶で献杯をした。

あの日の桜

整理がついてないので言葉にすると感情が蛇口の水のように溢れ出ていってしまう。ほんの一部だけでも書き留めておけたらなnoteなのでした。

最後にたった一度だけタンタンさんに会いに行った2020年時の写真をひたすら並べる。ぶれてようが構図定まらずだろうがカメラが古かろうがタンタンさんのキュートさは隠しきれないのであった。
行ける時に行こうと迅速に突貫旅行を組んでくれた相方には感謝しかない。

コーベコーキに乗ってくれて嬉しかったな
櫓の上のタンタンさんも見せてくれた
最後の最後の観覧は木陰の奥なタンタンさんだった

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