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防災ワークをしました!

 むすびつくばでは、地域で活躍をする各分野の専門の講師を招いての特別講座も行っています。今回は、つくばセルフ防災ラボの橘敦子さんをお招きして、2回にわたって「むすびつくば防災講座」を行いました。

 防災講座1回目は、「命を守る原則(人間が失うと生きてはいけない5つの要素とは何か?)」について学びました。
 グループに分かれてお互いに意見を言い合いながら、「空気・水・食・シェルター(体温)・火」という5要素を優先度の高い順から並べるワークをしました。

「命を守る5大要素の優先順位つけワーク

 各グループが自分たちの考えを発表をした後に、橘先生が5要素の基本的な考え方を伝授してくださいました。「①空気 ②シェルター(体温)③水 ④火 ⑤食」という結果に、子ども達はそれぞれ驚いていた様子でした。スタッフも食はそれほど優先順位が高くないこと、体温保持が想像以上に大切であることに「へえ~!」となりました。

 防災講座2回目は、「災害にそなえよう~寒さ・水対策~」で、子ども達が手を動かして学べるように実践的なワークを2つ行いました。「防寒ジャケット作り」と「泥水のろ過」です。

 防寒ジャケットは、災害時でも比較的手に入れやすい身近なアイテム(新聞紙・ごみ袋・ひも)を使いました。ごみ袋に穴をあけて頭からかぶり、中に新聞紙をつめこみダウンジャケットのような空気の層をつくります。腰にひもをまきつけて新聞紙が出ないようにしたら完成!簡単です!ちょっとジャケットは恥ずかしいな・・という子は、スタッフのダウンジャケット作りを手伝ったり、足に同じように空気の層をつくる等しました。中には、腰も温めた方が良いとズボンを作る子もいて素晴らしい柔軟な発想を披露していました。

スタッフの防寒ジャケット作り
わたしはジャケットだけじゃなくて、ズボンも作るよ!
これが想像以上にあったかいのです

続いて、泥水のろ過です。

ペットボトルに紙類をつめて、泥水を注ぎ入れます
水のろ過には一定時間がかかります

 ペットボトルと身近にある紙類や雑巾で簡単にできちゃいます。でも、意外とコツがあり、大切なのは“密度”だとか。橘先生の説明を聞いた後は、各々がマイろ過装置を作りました。コーヒーフィルター・ティッシュ・トイレペーパー・マスク・ぼろ布などをペットボトルに詰めました。
子ども達は詰める順番もよく考えていて、マスクを一番下にぎゅうぎゅうに詰める子、コーヒーフィルターを一番上の泥水を注ぐ部分に張り付ける子と様々でした。

コーヒーフィルターを一番上につけてみたよ

 下からきれいな水が出てきた時は、歓声をあげて喜ぶ子もいました。泥水が想像を超えて澄んだ水になったので、どの子も達成感を感じている様子でした。

わあ!透明な水がでてきた!!

 ろ過した水は、洗い物や、トイレを流す水として使用することができます。煮沸をすれば飲み水にもできるそうですが、今回は安全面を考慮して飲むことはしませんでした。最後は、みなであらためて飲料水の確保の必要性を再確認しました。
 橘先生、たくさんの学びをありがとうございました!

(スタッフO)

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