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NBA初観戦記② 到着編

本来なら寂しいクリスマスイブを過ごすところだったが、仲の良いNBA女子の皆さんとクリスマスパーティーをしてから現地に向かうことになった。
パーティーなんて…。まさかNBAを通じて知り合った人たちと、そんな素敵なことをするようになるなんて、想像もしていなかった。

ちなみに今回私は2回クリスマスを経験できるのだ。行きは一日得した様な気分になるよね。(え?しない?)

成田空港14:45発。ほぼ定刻通りに出発。
こんなところにもサンタさんが!

3列独占とはいかなかったものの、隣が空いていたので過ごしやすかった。安さで選んだZIPAIR。この安さには何か理由がある…と若干不安だったが、杞憂に終わった。実際に乗ったことがある人から聞いていたとおり、全てが簡素化されていて逆に心地良い。必要なものを持ち込んで乗るだけ。後は全部自分の時間だし、Wi-Fiも使える。シートピッチもそこまで狭くないので大変満足。ありがとうZIPAIR。

余談だが、私の人生において心を揺さぶられる瞬間には、必ず音楽があるような気がする。
子どもの頃、テレビのCM(確か日産エルグランド)でJourneyのDon’t Stop Believin’ を聴いて以来、洋楽が大好きになったが、今も何か新しいことをはじめるとき、旅をはじめるときには必ずこの歌とGoo Goo DollsのIrisを聴く。すごくベタな選曲ということは置いておいて、機内で少し明るくなってきた空とだんだん近づいてくる街を見ながらその曲を聴くと、あの頃の高揚感が今にも思い出されるのだ。
私のNoteを読むときには、是非この2曲を流しながら読んでいただけると嬉しい。


LAには1時間も早く到着。ほとんど眠れなかったけど体はそこまでしんどくない。

みんながよく撮るやつだ!ここからは撮影禁止。

アメリカ旅行において、私はとにかく入国審査にビビりまくっていた。質問に答えられず別室に連れて行かれたらどうしよう、とずっと考えていた。空港によって厳しさが違うというのは本当なのだろうか?LAXはとにかく厳しい。そんな話をYoutubeで見ていたからドキドキしながら列に並んだ。早朝にもかかわらず、すでに結構な列が出来ている。

そういえば並んでる途中、レーンを案内するおじさんが突然話しかけてきた。私何かした?しかも何で厳しい顔付きなの?と思っていたら、

「なんでシクサーズが好きなんだ?」

私の帽子を指差してこう言った。びっくりしたじゃないか。おじさんからしたらLAまで来ておいてレイカーズやクリッパーズの帽子を被っていないことが不思議だったのか、とりあえず何故と言われても急には答えられない。何とか絞り出した答えが「選手たちのことが好きだから」だ。おじさんはフーンと言った様子でどこかに行ってしまった。入国審査の前に何かを試されているような気分だった。

そしてとうとう自分の番がやってくる。
聞かれたのは
・何の目的でアメリカに来たのか
・どこの試合を観に行くのか
・何日間滞在するのか
・どこに泊まるのか
・仕事は何なのか
・今の仕事は何年勤めているのか

とお手本のような内容だった。NBAを観に来ましたと言ったらどこまで行くの?と聞かれてポートランドと答えたが、発音が悪く聞き返された。(この人もレイカーズ?クリッパーズ?と聞いてきた。)
ただ、私が勝手に想像していた金剛力士像みたいなこちらを睨みつける感じの人ではなく、終始笑顔なナイスガイだった。
何とか審査をクリアして無事入国。


ポートランド行きの便までまだ時間があるので、空港近くを散策してみることに。この日はクリスマス。お目当てにしていたIn-N-Outは何とお休み!ショック!
特に他の用事を考えてなかったので、意味もなくターミナル周回バスに乗ってみたりした。結構楽しい。お昼はパンダエクスプレス。とにかく米が食べたかった。

日本にもあるんだね😇

本当に美味しい!特にこのエビとナッツを甘辛いソースに絡めてあるやつ、最高!エビ好きとしてはたまらない一品。


今回ポートランドへ向かう便で選んだのはサウスウエスト航空。LCC界の先駆者らしい。この航空会社、搭乗の仕方が非常にユニーク。24時間前にオンラインでチェックインを開始できて、チェックインした人から先着で番号が与えられる。そして当日はこの番号順に搭乗できる仕組みで、席は何と自由席。非常にシンプルで面白い。しかも何と預け荷物が2個まで無料、ドリンクサービスあり、乗る距離によってはスナックも配られるという充実っぷり。カウンターのスタッフもCAさんもとにかく明るい。
5番ごとに仕切られている目印の所へ並んでいくのだが、客同士が番号を確認し合うので、自然と会話も生まれる。私この雰囲気大好きだ。一瞬でサウスウエストの虜になった。

これはシカゴ便でもらったスナック

ポートランド行きの飛行機に搭乗後、ちょっとした出会いがあった。

同じ列に座ったご高齢の女性が収納棚に入れたご自身のバッグがどれか分からなくなってしまったらしく、CAさんと協力して一緒に探すことに。反対側に座っていた男性も「きっとこれですよ」と彼の頭上の収納棚にあったカラフルなバッグを指差すも、おばあちゃんは「それじゃないのよ〜」と。しかしそれしか思い当たるものがなく、おばあちゃんに「中をチェックしてみては?」と言って確認してもらうと、確かにそれはおばあちゃんの荷物!良かった。
そしてシートベルトを閉めるのもお手伝いすると、助けてくれたお礼にとクリスマスプレゼントを貰った。(機内でおばあちゃんとふたつずつ食べたのできっと安心)

多分ご家族用に購入したであろうリンドール。
美味しい。

「あなた地球上で一番親切ね」と最大級のお褒めの言葉をいただいた。旅をしていると、こういう人達と出会えることがとても素敵だと思う。だから私は旅を愛してるんだ。

おばあちゃんと話していると、あっという間にPDXに到着。

ポートランドの人たちが愛するカーペットだ!
ワクワクするな。本当に着いたんだ。

荷物をピックアップして時計を見ると、もう20時半近く。
ホテルまでUberで移動したが、窓から見える街並みはどこか寂しく、何か悪いものを摂取してキマってる人たちやホームレスがちらほらと見える。コロナ禍以降のポートランドの治安の悪化についていくつか調べてはいたが、いざ目の当たりにすると恐怖を感じた。用心して過ごそう。

ホテルはとても心地良かった。

明日はいよいよ試合日。疲れてるはずなのに、目を閉じても何とも言えない感覚に陥り、この日はあまり眠れなかった。

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