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映画 『ヴィンセントが教えてくれたこと St. Vincent』

20代半ば、今よりも収入が少なかった頃。
アルバイト先の奥様が「お金はいつになってもないものよ」と言っていた。
その当時は、「あと2万円多く稼げたら」とか思ってたけど あの頃より 2万円以上多く稼げている今でも 「あと2万円多く稼げたら」の気持ちは変わらない。
奥様の言う通りだった!

きっとこれは お金だけのことではない。

例えば 時間に対しても。

私は 外出の2時間前から 身支度を始めるようにしている。以前は 外出の1時間半前から 身支度を始めていたのだが、もう少し余裕が欲しくなったので 起きる時間を早めたのだ。そのおかげで 30分のんびりする時間ができるはずだったのに、最近では 身支度が完了するのに ちょうど2時間かかるようになってきてしまった。明日から あと もう30分早く起きるようにしても そのうち同じことが起こるようになっていくのかもしれない。

恐らく幸せに関してもそうなのだろう。

「こうなったら きっと幸せになる」という 目標がクリアされていく度に また どうしようもなく不幸せを感じるようになって 次の目標を立てる。

その繰り返しで生きていくのだ。

子どもたちは 大人に対して平等な視点を持っている。大人は いわゆる マウンティングをして 相手と自分の立場を見比べながら一喜一憂したりするが、子どもたちにとっては それがどんな大人であれ、大人はただの大人なのだ。
だから 例え、飲んだくれで、競馬で全財産なくしてしまうような おじいさんの中にも「聖」を見つけることができる。

私が映画をよく見るようになったのは
「私の人生だけでは経験できないことを経験する」ため。
私の価値観のままで生きていくのは 危険かもしれないと感じたからである。

かといって、もしも こんなおじいさんが 隣人だったとして、やはり私は 「聖」を見つけられるとは言えないが。。。
「人は目に見える失敗だけでは 決して評価できない」ということは覚えておかないといけないと思った。

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