見出し画像

イエヴァンポルッカ出資理由

画像1

クインポルカの2019(イエヴァンポルッカ)の出資理由について解説する。
【馬体】
まずは、本馬の募集時の動画から

画像3

繋ぎ(脚の第一関節)の角度も立ちすぎず寝過ぎていない約45度でちょうど良い角度。お尻の筋肉と首の短さから姉と同じくダート短距離を主戦場とする馬のように見えるが、歩かせると半腱半膜腰筋、大腿二頭様筋(下記23,24番)、上腕三頭筋などに芝で走る馬によく見受けられるゴムのような柔軟性が見受けられ、芝でも走れる期待を残す体付き。後述するが血統的にはダート一本という感じもせず、芝・ダート兼用の馬のように思われる。中日ドラゴンズの服を着た厩務員さんが駐車場のような場所で馬を引く姿はノーザンファームのそれとはかけ離れているが、馬体はよく、目つきも鋭い。

画像2

こちらが姉のトリッチトラッチ

馬体が寂しくぼてっと写り、兄の方が見栄えがする。繋ぎは立ち気味なのでダートを主戦場にする馬のように思われる。歩かせても筋肉の質感はそれほど良いとは言えず、左後一白以外の強調材料はない。一勝できれば御の字の馬のように思われるが、驚くことに本馬は新馬戦から掲示板に載り続け、すでに二勝している(8月26日現在)

画像4

出遅れ癖があり、本来であればもっと早く出世してもおかしくない馬。この馬体重でこれだけコンスタントに走れるのであれば、募集時に450kgを超えている兄に期待を抱くのは当然である。クラブレポートを見ても、敏感な姉に対して兄は落ち着きが伺え、精神面、馬体面で姉よりもリードした存在であることがわかる。

またクインポルカの他の子は

画像5

プリエスフェール、グランポートリネス共に未勝利だが、いずれもザサンデーフサイチを種付してのもので度外視しても良い。2020年に再度ザサンデーフサイチを種付しており、この点(優良な繁殖牝馬にはそれなりの種馬をつけるという定石)が最後まで懸念材料となっていたが、ライオンレースホースのオーナーである田畑氏がこの産駒に思い入れが強いことを考えると、最高傑作を出すために隔年でトライしているものと思慮。不安は抑えることができないが一旦気にとめないことにした。

【血統】

イエヴァンポルッカ血統

画像6

キズナが芝・ダート共に結果を出し、2-3割近い勝率を出していた2019,年2020年を考慮すると、本馬の1600万円という価格設定は今では破格といえよう。母の母であるレイナワルツはティーエスクライなどサンデー系の種馬とつければ産駒が芝でも走る。そもそも、レイナワルツ自体、フィリーズレビュー三着など芝でも走れる馬。不遇な時期が続き、地方競馬のダートで結果を出したが、復調したら芝でも再チャレンジできるのでは?という内容だった。父、母ともに芝・ダートに適性があり、ゴールドアリュール産駒の姉とは違い、本馬はオールマイティな活躍が期待できる。現時点でデータが少ないもののキズナ×BMS(母父)タニノギムレットは2頭中2頭とも勝ち上がっており、相性が良い組み合わせと言える。非常に確実性が高く、芝・ダートでリスクヘッジができ、値段もお手頃。迷わず出資をした。

【近況】

8/22の札幌で快勝した。出遅れからの道中は後方に位置していたが、直線で推定1ハロン10秒前後の足を使い快勝。札幌1500mであの競馬はなかなか見れるものではなく、今後に期待がもてる。次走は田辺鞍上でG3サウジアラビアロイヤルカップ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?