毎日、本屋に行こうと犬みたい 本を忘れた喫茶店はかいじゅう 倒された殴られた書いた 静かね
読んでない本等と昼寝1/3 もう見えない公園のちを嗅いでいる 永福町中華はおいしくあってほしい
緑道が特別なんてかわいそう あまいというあまりにまずしいわたしたち 点線の向こうにあるという 街だ
とおい雪 ふれるための儀式 起きがけの夕日を恋しく生きている 車窓が歌う音を探して
明けましておめでとうございます。11月末に演劇公演が終わり、冬眠のごとく眠り込んでいます。そろそろ目覚めなければ。 昨年の11月にはじめて句会というものに投句して、「第1回川柳句会こんとんから10句」に選んでいただきました。 わたしは昨年つくった川柳から10句を選んで投句しました。 どなたにもちかくされない少女性 山頂であなたを図解するそぶり 寝室に木を植えるためのカップ麺 品川の無機質な青のような人 朝4時に荷物を投げる音を聞いてる きみが立っ、ているから光
耳鳴りがノイキャンしてくれるって 実直な製材所になりたかった らすらすはエモの果てに立っている木
寝室に木を植えるためのカップ麺 一粒で血を止めてるの きみに捧ぐ 雲と海のサカイを食べる笑ってる
台形を縮めて海に投げ捨てる あの日流れたそう、ここ、草原 ふれるとあったかいからあなたといるの
癖のないオリーブオイルのあるハウス パクチーを香菜と呼ぶ人に芽を 当てられたので白子ポン酢吸います
朝4時に荷物を投げる音を聞いてる 土曜日の昼に解凍される腰 つかれ果て香りに頼るにらまれる
つめを塗るキーボードに月が泳ぐ 雲だけを踏んでいくから待っててね 「暴力」が乱用されてるしてもいる
歯磨きの先取り今夜のミントティー 図書館がまぶしい場所になる前に キンモクセイ光の粒をきみに預けて
どなたにもちかくされない少女性 骨が鳴る骨に重なるなにぬねの 火曜日にペンギンデモで会いましょう
自走する本を眺めて 当たって 明日こそ現実を外してみますか 「白ブドウ」と呼ぶ人人にいい波を
海沿いにさあ住んでいると仮定する あなたは風を起こす化身という 発話させられるているこの髪 手
水中で出会ったことのある睫毛 わたくしは過敏な花瓶ですことよ きにふれるためにおきるかしぬかみか