高山寄道
2020.8.22
9thブラックダイヤモンド55mmを
採集後、遅めの夕飯を摂る為お気に入りの
ラーメン屋の暖簾を潜り、大盛りを平らげた。
以前は炒飯セットなど、食べている途中でも
空腹感が埋まらなかったが、
現在は大盛りも食べ切れなくなるように
なってきたが、採集後は違う。
身体を動かしたからなのか、
達成感からなのか、無性に食べたくなる。
普段頼まない大盛りを食し、
帰路を目指すが、明日は日曜日。
ただ真っ直ぐ帰るのはつまらないと、
自ら探し当てたヒメオオクワガタ産地の
天気予報を映し出すと、明日は天気が良い。
ブラックダイヤモンド採集後の高揚感から
進路は北へと向けて走らせた。
2020.8.23
8:08
天気予報は当たり、晴々として
窓を開けて車を走らせると
清々しい気持ちになった。
8月のヒメオオクワガタ採集の為、
急いで現地に向かわなければ、
暑さでいなくなってしまう。
9:15
いつもの場所に停車させ、
急いで採集スタイルへと済ませ、
網を右手に携えて熊除けの鈴を鳴らしながら
斜面を登っていく。
ダケカンバとヤナギに注目するも、
いつもなら数分で目に付く筈の
黒い物体が少しも見当たらない。
おかしいと首を傾げながら、
登れる所まで登るも見当たらない。
こんな筈はないと、
斜面を下りながら、見落としないかと
見回るも見つからず、私の目が節穴と
木を揺らすも落ちて来ない。
前日に採集されたのかと、
色々と思案しながら、今迄は立ち入らなかった
険しい斜面に向かって歩いて行くと、
漸くその姿を捉えた。
網を伸ばすも振動後に脚を竦ませて
落下をキャッチ出来ず、拾い上げる。
漸く探し当てる事が出来た
ヒメオオクワガタと対面し、
ここまで車を走らせた甲斐があったと
安堵の吐息を吐いた。
更に斜面を登って行くと、
♂を見つけ、
手にした。
両頭共に50mm超えは果たしていないが、
形は良い個体だった。
その後も同様に散策を繰り返すも、
全く手応えが無く、この地の採集に
ピリオドを打った。
車に乗り込む前にズボンをチェックすると、
小さなマダニが付着していた。
この地では今まで未確認だった為、
今後は要チェックが必要と思うようにした。
帰りはJAZZが流れる蕎麦屋で
少し遅い昼食を摂り、
家路へと急いだ。
次は10thブラックダイヤモンドを狙い、
フィールドを目指す。