序章

「…だい…じょうぶ…だよ…みんな…のせか…いは…あ…たしが…守っ…てみせ…るか…ら…」
「にゃーん!」
「…………?」
「にゃっにゃっ!」
「…………ねこ…ちゃん…?」
「「にゃ〜!」」
「どう…して…?こ…んな…ところに?」
「なぉーん!」
「くるるにゃ!」
「…ふふ…なあに…?…た…すけて…くれるの?」
「「ナッ」」
「…あ…りがとう…じゃあ…お願い…しちゃおっ…かな」
「「んにゃ〜お!!」」

……
……………
……………………………

どこかの宇宙の端っこに、ポツンと浮かぶ青い惑星

これは、そんな惑星の小さな島国の、ごくありふれたアパートに住む、小さいけれど勇敢な、心優しい猫達の、冒険の物語…

「にゃーん!」
「はいはい、りり、どうしたん?」
「にゃー!」
「にゃーだね、そうなの、ごはんなの?」
「にゃっにゃっ」
「ののちゃ、ののちゃもごはんなの?」
「なぉん…」
「のぉーん…」
「ん?…そっか、また助けたい人がいるんだね?」
「「ゴロゴロ」」
「うん、そっか、じゃあね、美味しいおやつ用意してまってるからね、行っておいで」
「なぉーん」
「んなぁーん」
「はいはい、行ってらっしゃい!」
ジジッジジッ…ブゥーン

………

「にゃーん!」
「ふぇっ!猫ちゃん?!なんか光る穴からいきなり猫ちゃんが出てきた…意味わかんない…怖いよぉ…」
「にゃおーん!」
「…っ!!!………」
(返事はない、立ったまま気絶しているようだ)
「…なぉ…」
(大丈夫か?こいつ?)

第一章 戦乙女の追憶編へつづく…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?