みぞれ・あとがき

みぞれを読んで下さった方、本当にありがとうございます。

以前、粉雪という曲が流行りました。その話をどなたかがテレビでされていて、積もるのは粉雪では無くてみぞれのようなべちゃっとした奴だ、と仰っていました。1度積もってしまえば水はけも悪く、降ったことなど忘れた頃にこんな所にまだ、となるような。なんだか恋愛のようだなと思ったことがあります。

ななにはモデルがいます。わたしは彼女のことが本当に好きで、彼女のことを理解したいと思いながら書いていました。もちろん全てわたしの空想のお話ではあります。モデルの彼女のことを考えながら書いていましたが、段々とななや東城が生きているように感じられて不思議で、小説は面白いなと思いました。これは書いたことのある人にしか分からない感覚だと思うので、1つ新しい経験が出来て嬉しかったです。こんなにたくさん自分の頭の中を文章にしたのは生まれて初めてかも知れません。

心を開くことで相手が救われることもあると、ななが気付いてくれたなら。愛し見守ってくれる相手がいる幸福の中にいることに彼女が気付き、慣れ、受け入れてくれたなら。そんな気持ちでずっと書いていました。だから、ハッピーエンドにしか出来ませんでした。

臆病なくせに諦めの悪い、東城の様な男は恐らくなかなかいないでしょう。なながしっかりと彼の手を握り、2人で生きていく術を2人で見つけていってくれたらと願ってやみません。

大久保さんや山根をとても気に入っているし、主役の2人にも愛着が湧いてしまったのでまた何か短い物を書けたらなと思っています。

そして、たくさんのスキやコメントをありがとうございました。誰にも読んで貰えなくても良いと思いながら書いていましたが、スキの通知が来るたびに仕事中でもつい携帯を凝視してしまいました。とても嬉しかったです。もしも、感想など頂けたら嬉しいなと厚かましくも思っています。

拙い文章ですがまた読んで頂けることがあれば、よろしくお願いします。

ありがとうございました。

りりこ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?