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世界のアニメ映画ポスターからわかること

こんにちは、皆さん。私はUI/UXデザイナーのririkoです。

時々、海外のポスターと日本のポスターを比較して、なぜ国ごとにデザインが異なるのかと思うことがあります。
どちらのデザインがいいかと感じることもあるでしょう。
今日はアニメ映画に焦点を当てて、それぞれの国でなぜそのデザインが選ばれたのかを掘り下げてみたいと思います。



事例1: 「君たちはどう生きるか」

2023年のスタジオジブリ宮崎駿の原作・脚本・監督による冒険活劇ファンタジーです。長編監督作としては、2013年公開の『風立ちぬ』以来10年ぶりの作品で話題となりました。

左から日本、フランス、中国

日本は、誰もがジブリを知っているため、あえて絵で説明する必要がないのだなと感じました。ネタバレを極力避けつつ、制作現場のこだわりが感じられる絵コンテで期待感を高めています。

しかし、他国では宮崎映画であることを明確に示す必要があるので、登場人物やジブリの典型的な背景を前面に出したり、映画の雰囲気が伝わるワンシーンを選んでいます。中国では独自の視点で世界観をビジュアライズし、興味を引くような工夫が施されているのが特徴的です。


事例2: 「ベイマックス」

2014年のアメリカ合衆国の3Dコンピュータアニメーションスーパーヒーロー映画です。第87回アカデミー賞では長編アニメ映画賞を受賞しました。日本でも興行収入90億円を突破する大ヒットを記録しました。

左から日本、アメリカ、ブラジル

日本では、絆や友情を訴求するビジュアルになっていますが、アメリカでは白を基調としたまるくてふわふわしたキャラクターを前面に出して興味を引いています。またブラジルでは戦闘シーンを強調しており、ヒーローものとしての爽快感が伝わってきます。


事例3: 「アナと雪の女王」

2013年アメリカ合衆国のウォルト・ディズニー製作の3Dコンピュータアニメーションミュージカルファンタジー映画です。ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『雪の女王』からインスピレーションを得ており、ディズニーの53作目の長編アニメーション映画です。

左から日本、アメリカ、中国

日本のポスターは、Disneyだと一目でわかる、キャラクターがメインで描かれています。また、日本に好まれそうなやさしい雰囲気や情緒的な世界観の印象が受け取れます。 
アメリカでは「FROZEN」とタイトルも異なり、エルサの後姿だけ描かれています。 雪の女王の力強さと孤独感が伝わってきます。中国版ではキャラクターをメインに配置しつつもキャラクターの力強さを表しているところが日本との違いだと思いました。


まとめ

作品やキャラクターの国での認知度や、国民に好まれる雰囲気、ストーリーによってポスターのテイストを少し調整しているんだろうなと思い、興味深かったです!


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