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一人で生きていける?

シェアハウスをここ3年くらいしているが、シェアハウスのいいところは個人の時間が担保されていながら、一緒にいることのちょうどよさを感じられる点だなぁと思っている。割と一人暮らしに飽きてしまったのもあり、友人たちとシェアハウスをはじめたが、うちには割といろんな人が遊びにくるので、あまり退屈もしない。話したい時はキッチンに行けば誰かいるから、だらだら話す。最近観た映画の話したり、ハロプロを踊ってみたり。餃子パーティーしてみたり。草むしりしたり。夏のホラー映画鑑賞会をしたり。庭も駐車場も謎についていた、賃貸一軒家である。

人と同じ空間で眠るのが一生続くと思うと無理だ、と思うし、睡眠をじっくり取るために割と別の布団で寝たいと思うし、あー、人と住むのは難しいかも、と思っている。常に誰かの心配をできるほど器用でもなければ、自分のことで手一杯な状態が続いている。執筆も一人の部屋の方が捗る。今のシェアハウスの環境は、詰まればキッチンに行けばだべれるので、気分転換にもなる。

誰かが常にいるのが嫌、って慣れなんかなぁとも思うが、本気で死にたい、つらい時は友達の吉田くんとかに連絡する。今のところ、誰かが常にいる状態、わたしは、んー無理かも!と思う。だいたい一人で解決してしまう。睡眠を阻害されて仕事に響いたり、それで事故が起こったりして他人に迷惑が掛けるとどうするのだろう、というような最悪の事態まですぐに想定してしまう。食べたいものを、食べたい時に食べたい。好きな時に好きなだけ睡眠を取りたい。でも、あまりにも自分のエゴを優先すると、相手に迷惑が掛かるなぁと考えてしまうので、なかなか人とは一緒にいられないなぁと思う。

美緒の一人で生きていける、というような趣旨のセリフを読みながら、なんとなく自分の身の回りの生活のことを考えたのだった。わたしにもそういう部分はあるんだろうなと思った。誰かとの生活を依存関係でなく送ることができれば最高だよなと。こだわりを相手のために曲げる我慢も、愛せるようになるのだろうかと。たまに夜更かしとかして楽しい感覚はわかるが、食べ物も毎日同じものを食べたかったりと偏食化がわたしは最近ますます進んでいて、こだわりって歳を取るごとに強くなっていくのかもなぁと思ったり。で、なんだかんだで、そんなわたしにとってシェアハウスは、なんだか、ちょうどよいのだった。

演劇作品をつくっています。ここでは思考を硬い言葉で書いたり、日記を書いたりしています。サポートをいただけますと、日頃の活動の励みになります。宮崎が楽しく生きられます。