今更ダイアローグとモノローグ

ほぼ、思いつきで書いています。というのも、今、新作の戯曲を書いていて、セリフ書きの段階でうまく進んでいなかったのですが、今更ダイアローグとモノローグの効用?ってこういうことなのかなというので、少し思うところがあったので、雑に記録を残しておこうと思った次第です。

◆ダイアローグ

お話への力を強める(内部への入れ込みの力を高める?)、お話それ自体の本当度を高く見せることができる ←できるだけ日常言葉に近いほうが、錯覚が起こりやすい、効用が高い気がする

※逆にモノローグ(語り)の挿入は、お話から離れるようにできている。あ、でも、語りの種類もいくらか分類できるかと思います。前に向かうものなのか、前に向かわないものなのか、など。

◆モノローグ

・人物から見えていることを強める

その場に起きている体の力を効果的に用いる(お話からそこにいることへの移行)ことができる(肉体とセリフがずれることによる効果)

※逆に言えば、例えば電話をしている実際の距離感は遠いけど、体感としては近さがある、みたいなことが言えるようになる。あ、でも、これ、ダイアローグだけですることもできますよね。ダイアローグとして喋ってて、近さの演出をすることで、近さを見せることができますよね。体で感じることが、本当の距離感だってことを言おうとする方法として。

例えば映画だと、その人物が動いていなくても(例えば窓を眺めている人物に対して)その人物の内なる声として声があるが、演劇の場合は動いている肉体に対して、内なる声がある。だからこそ、「そこにいる」肉体への力を強める効果が、内なる言葉にはあるのでは。「内なる言葉」だからこそ、普通の体では言えない的なことかもしれません。

◆ダイアローグ(内向き)とモノローグ(外向き)をどう使い分けるか

たぶん、いかにフィクションに向けさせるか、お話に集中させるか、の選択で、

主に4つに分けられて、

・ダイアローグ内、内向きの演出→(お話と、実際見えている距離感リアルに寄り添う)※お話への向け方

・ダイアローグ内、外向き(フィクション)の演出→(お話と、体感(フィクション)の距離感に寄り添う)※お話と体感とのミックス

・モノローグ外、内向きの演出→(お話も強くできるけど「いる」こと強い、実際見えている距離感に寄り添う))※逆にチグハグで、「語り」が強くなる。

・モノローグ外、外向き(フィクション)の演出→(お話も強くできるけど「いる」こと強い、体感の距離感に寄り添う)

※ダイアローグ混ぜようとすると、フィクション度の高いダイアローグを混ぜることになる気がする。

※モノローグの「いること強い」というのは、知覚の動詞を効果的に用いることができる気がする。

◆どれを選択?

ダイアローグとモノローグの混合型をやろうと思っていて、あー、効果的に使わねば、自覚的にならなければと思ううちに、こんなことを考えてしまったのでした。以上。

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