見出し画像

ぜんそく持ちの娘に母が行ったコントロール術

「コンコン、コンコン」「ゴホゴホ、ゴホゴホ」「へっくしょん」
娘が朝、起きてくると聞こえていた音です。

現在の我が家は無音(娘は県外で一人暮らし中)

梅雨前や台風前はぜんそく患者にとってコントロールの難しい季節に入ります。何もしていないのに、咳が出てなかなか止まらない・・・自分では止めようと思っても咳って自然と出ます。苦しく、長く続く咳は、集中力を奪い、不眠になります。

咳が出ると・・・ぜんそく?コロナ?

咳について話すとき、考えるのが新型コロナウイルス感染症です。

ここ数年、インフルエンザよりも猛威をふるっており、「咳が出ていること」が周囲から非常に冷たい目で見られるという風潮ってありますよね。

咳について書かれた書籍

私が医療機関で働いていた時、発熱外来やトリアージを行ており、コロナ罹患中の方と接する機会が多かったのですが感染症対策をきちんと実施していれば感染することはありませんでした。(スタンダードプリコーション:標準予防策といい感染症リスクの減少を目的とした最も重要な感染対策です。ちょっと咳の話とはズレるので今度にします。)

そもそも咳って何?

咳って、いいこと、悪いこと?どっちでしょう?

医療用語でいえば、咳は「咳嗽(咳嗽)」といいます。
さらに、咳嗽には「乾性咳嗽」と「湿性咳嗽」があります。さらに詳しく説明すると・・・

「乾性咳嗽」は「コンコン、コンコン」と出る咳で主にのどや気道の刺激によって引き起こされる咳で、痰が少ないか全くない状態です。主な原因は風邪やアレルギー、喫煙、気管支炎、のどの刺激です。

「湿性咳嗽」は「ゴホゴホ、ゴホゴホ」と出る咳で気道に痰や粘液がたまっている状態で引き起こされ、咳をすることで痰(分泌物)を排出しようとする状態です。主な原因は風邪、感染症、肺炎、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患などの疾患によって引き起こされます。

両方とも、咳をすることで異物を体外に出しているのが理解できると思います。原因となる(ウイルスやアレルギー、疾患)を身体の外に出すってとっても大切。だから一言で悪いってことはありません。

ここまでいろいろ書いてきましたが、そろそろ娘の体調が悪くなってくる時期です。ぜんそくコントロールのために母が行ったことを書いておきます。

ぜんそく持ちの娘にしたこと

・マイ吸入器 
ぜんそくは加湿することでかなりコントロールできます病院に何度も行くのはめんどくさいので機械を使っていました。
今は、一回ごとの吸入薬が出ているので長期管理薬、発作時と吸入できます。

医療機関で処方される吸入薬

・掃除機を使った掃除と空気清浄機を使う
掃除機でダニやハウスダストを除去してから、空気清浄器を使います。

・ベッドはNG、マットレスはハウスダストの温床
お布団で定期的に干します。紫外線を当てたら、死滅する菌とさらに掃除機で吸い取ります。

・夏場は朝、シャワーを浴びる。
寝ている最中にかいた汗に皮膚が炎症をお越し、かゆみや肌荒れの原因になります。

・定期的な通院
一度ぜんそくと言われるとかんたんには完治しません。見かけ上咳は出なくなっていても、気道で炎症を起こしていることはザラにあります。どこをゴールとするかは人それぞれ。呼吸音の確認も自宅で行っていました

自宅で測定するための器具類

母の感覚で、根拠はないのですが、あなたの場合毎日のスキンケアが悪化するとぜんそくも悪化していきます。なので要注意です~

無理して楽しんでください!

講義、バイト、サークル、実習と忙しいあなたに「無理するな」とは言いません。10代~20代は圧倒的に無理してでも、様々な経験をするべきです。人生の前半に圧倒的に努力することでしか得られるものはありません。

(※あくまでうちの娘のケースです。こどもさんのタイプによっては無理がきかない子もいますし、それぞれのタイミングがあると思います。)

今回はぜんそく持ちの娘に看護師の母がどのようにコントロールしていたか書いてみました。当たり前っちゃ当たり前のことですが掃除などは続けるのが難しかったりします。

最後まで読んでくださりありがとうございます。「ぜんそくは全力疾走しながら首を絞められているようなもの」ですが、すこしでも楽に生活できることを応援しています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?