父の教えで大酒飲みになった娘の私
私は酒に強かった
若かった頃は、何かにつけて「女のくせに」と言われる時代だった。
酒を飲む女についてもしかり…
けれど父は私に言った
「社会に出て働くようになると飲み会が必ずある。若い女の子にはよってたかって飲ませようとする、そんな奴らがいる。
酒に潰れた女の子はその後ろくな目に あわん。
お前は酒に強くなれ、お前が男を潰すくらい強くなれ」
というわけで、私は酒に強くなった。
もともと父も酒豪で、その血を色濃く受け継いでいたこともある。
私は父の教えのおかげで、飲み会で潰れることはなくセクハラにあうこともなく、失敗もあったけど楽しい思い出がそれを上回ってある。
女の行動が狭まれていた時代に、父は娘を守りたい一心で、世間とは真逆の選択をしたのだと思う。
今思えばお父さんえらいなって思う。