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梁川梨里(やながわ りり)
2020年1月13日 10:29
きゃんはちょびのおっぱいを飲み、溢れんばりのちょびの愛ある育犬により、すくすく大きくなっていった。目がまだあかない目がうっすら開いたこんな小さな犬を育てたことのない、ひつじの家族は、きゃんがちゃんと育つのかまったくもって自信がなかった。前章でも書いたとおり「一匹しか生まれなかった」ので、ちょびは一匹に集中しすぎて、舐め過ぎたきゃんの足の毛はなかなか生えてこない。ちょびは小屋に入れようと
2020年1月12日 11:21
ももは、我が家の三代目のわんこだ。実家で犬を飼ったことはあった。わたしが中学生の頃、駅前に捨てられていた「ラン」だ。月に一度程度の頻度で駅前に犬が捨てられていた。当時の実家は田舎の駅前にあり、段ボールに入れられ捨てられた仔犬が、そこからふらふらと出て歩く様はかわいく、小さい頃から親に「飼いたい」と何度お願いしただろう。駄目の一点張りだった母。それがなぜ急に飼うことになったのか。最初は