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わたしのなかのひとり (エッセイとつぶやき)

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2020年1月の記事一覧

ひつじの犬 その2

ひつじの犬 その2

きゃんはちょびのおっぱいを飲み、溢れんばりのちょびの愛ある育犬により、すくすく大きくなっていった。

目がまだあかない
目がうっすら開いた

こんな小さな犬を育てたことのない、ひつじの家族は、きゃんがちゃんと育つのかまったくもって自信がなかった。
前章でも書いたとおり「一匹しか生まれなかった」ので、ちょびは一匹に集中しすぎて、舐め過ぎたきゃんの足の毛はなかなか生えてこない。ちょびは小屋に入れようと

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ひつじの犬 その1

ひつじの犬 その1

ももは、我が家の三代目のわんこだ。

実家で犬を飼ったことはあった。
わたしが中学生の頃、駅前に捨てられていた「ラン」だ。
月に一度程度の頻度で駅前に犬が捨てられていた。当時の実家は田舎の駅前にあり、段ボールに入れられ捨てられた仔犬が、そこからふらふらと出て歩く様はかわいく、小さい頃から親に「飼いたい」と何度お願いしただろう。
駄目の一点張りだった母。それがなぜ急に飼うことになったのか。

最初は

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