豪華絢爛・濃厚ヴィジュアル~「ダイナー」
友人たちとよく、好きな作家や本の話をする。
平山夢明という作家をおススメされて知り、「ダイナー」を読んでその世界観に夢中になった。
相当エグい内容だとは聞いていたが想像以上で、冒頭を読み始めてすぐに「食後じゃなくて良かったー」と思ったほどだ。
ダイナーの舞台は、殺し屋専用の食堂。
イメージするだけで鳥肌が立ちそうな残酷な描写と、香りが脳まで届くような美食の描写が交互に訪れる、(原作は)「吐き気と食欲を同時にもよおす」という稀有な物語だ。
その、殺し屋たちの悲哀と、主人公