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今を生きることの難しさについて。

今日は子育てのお話。

時空の歪み。

毎日を生きる上で予定があって、しなければならないことがあって、その間を縫って食事をしたり、少しの楽しみを組み込んだりする。

子どもと接すると流れている時空の歪みに直面することがある。

この先の予定を考えて、他のものとの兼ね合いを考えて
「早くしなさい」
「そうじゃないでしょ」
と声をかける。

今遊んでいることを、今楽しんでいる彼らは中断を余儀なくされて泣く。

それはきっと自分も生きてきたはずの世界で、歪んでいるのは、歪ませているのは自分の方なんだと気付く。

今を生きてる子と先を生きる親。

今あることをいつから楽しめなくなったんだろう。
楽しんでいる時も未来のことや、こことは関係ないことに思いを馳せては集中できなくなっている。

友達がいてもゲームしている人。
恋人がいても携帯電話を見ている人。
子どもと遊んでいてもTV見ている人。

目の前のことより、違う何かに気を取られてしまう。

蔑ろになる今。

明日の仕事について
仲違いした恋人について
今日の晩ご飯について
今月中にやらなければいけないタスクについて
そうやって今に集中できずに今が蔑ろになっていく。

何度も同じことを繰り返し思っては、自分を傷つけていく。
一度考えて解決策が出なければやめたっていいし、解決策が出たならやればいい。
自分が傷つくことを何度も思っては今を、過去に、未来に支配させていく。

どうせやっても意味ない。
最後は終わるんだし。
途中でやめちゃうかもしれないし。

そんな理由でたくさんの今を犠牲にしてきたと思う。

どうせやめるけど、砂場で大きな山を作ってみてもいい。
作ってみてもブランコがしたくなったらしてもいい。
苦労して作っても、壊したくなったら山の上で跳ねてもいい。
ケーキが作りたくなったら作っていいし、お団子だって作れる。

それはいつか終わることよりも今楽しいことをやるっていうとても大切なこと。

泣くほど辛いことがラムネで解消されたっていい。

大人になると泣くほど悲しいことって少なくなる。
あぁこれね。前もあった悲しいやつね。
乗り越え方知ってる。時間が解決してくれる。

なんて強がってみる。

今の傷を癒すのも未来に託してみている。
そうかな、いつかきっとと先送りにして、自分の気持ち誤魔化していないかな。
そのせいで何度も思い返す、小さな傷になってないかな。

悲しいことは泣き叫ぶほど悲しんでみて。
でも泣き叫んだ後に、欲しかったラムネを食べてみたらどうでも良くなるかもしれない。

今悲しいことは、今悲しんで。
今嬉しいことは、悲しいことの後だったとしても、今喜ぶ。

今を生きることは、楽しいことだけじゃない。
でも悲しいことだけでも無い。

だから私たちの未来も、楽しいことだけでも無いし、悲しいことだけでも無い。
だから未来に想いを馳せてもやることは一緒。

だから、ほら、今を精一杯過ごそう。

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