荒覇吐

それは誰の記憶か

悲しみの記憶か　憎しみの記憶か

それは誰の涙か

自分の嘆きか　他人の痛みか

消えてゆく命を　

ただ見ていることしか出来なかった

この拭えない想い

泥の海に沈んだ大地と夕陽を

丘の上で眺めていたのは

大波の中を木の船で揺られていたのは

誰の記憶か　誰の渇きか

戦いの歴史の中で

涙に消えた苦しみは

一体　誰が　繋いでいた？

この声は誰のだ

心の奥底に　脈々と流れている

胸に響くこの声は　この歌は

誰の声だ？

噴き出しそうなこの塊は

誰の憎しみだ？

どうかその恨みを癒してくれないか

人は必ず変われると

どうか鎮めてくれないか

わたしたちは未来へ進むことができるのだと

これまでの因縁一切を捨て去って

大難　小難　無難にと

一丸となって

この地を守ってくれないか

ここに生きる者として

どうかお願いだ

これらはただの予言書じゃない

未来を創り替えるために

語り紡いできた

俺たちの計画書アジェンダだ

ここが正念場だぞ

心うしとらの奥底に閉じ込めた

鬼の血を解き放て

何事起きてもびくともしない様に

気を引き締めて

大地に降り立ち　盾となれ

これ三千世界に申す