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なりたいのは「街の心理士」、なりたくないのは「待ちの心理士」

なりたいのは「街の心理士」、なりたくないのは「待ちの心理士」
サイコロジー・メンタルヘルス&日々のあれこれ・その2

 医療機関などに所属せず、市中で私設の相談室を営む心理士さんがいます。私も間もなくその一人になる予定です。

 私設心理相談に携わる心理士さんには、いろいろな属性の方がいらっしゃいます。ある心理療法の流派や、得意とする対象者・分野を追究する方が多い(と思われる)のですが、私は「街の心理士」でありたいと思っています。

 「街の心理士」とは、いったい何者でしょう。それは、支援ニーズを、個々のクライエント様だけでなく、街(コミュニティ)の中にも見出し、街のニーズに積極的に関わっていく姿勢を持つ心理士です。よって立つ理論的基盤は、コミュニティ心理学です(そういう学問分野があるのです)。

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 一般に、心理士さんのイメージは、相談室の中でクライエント様を待ち構えている存在でしょう(私は、どうしても“蟻地獄”を連想してしまうのですが笑)。けれども、「街の心理士」は、ニーズのある所には、自分から出向きます。何なら、新しいニーズを掘り起こしさえします。

 街(コミュニティ)の支援ニーズは、目に見えにくい場合が多いのです。そもそも、自らのニーズを自覚し、それを訴えに表に出てこられる方は、むしろ少数派なのではないでしょうか。

 「街の心理士」は、「待ちの心理士」であってはならないのです。心理士よ、一緒に街に出よう!

(おわり)

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