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見たことがないスポーツ【毎週ショートショート✖️ifタカバタケ】


ノボー(主人公)


僕たちは初めての海にやってきた。

研究ばかりでほとんど遊んだことのない僕を、仲間たちが強引に車に乗せた。


シー


「本物の海ってこんなに広いのね。海風も、まとわりつく砂も、データとは全然勝手が違うわ」



アンジョー

「もうっ、2人とも!せっかく来たんだから泳がないとっ!」

アンジョーはそう言って、真っ先に海に飛び込んだ。歓声を上げてどんどん沖に向かう彼女をヤマバが慌てて追いかける。


ヤマバ

「まったくしょうがないな..二人とも、ちょっと待っててくれよ!」



僕らはそんな彼らを見送りながら、砂浜に腰を下ろす。

「ねぇ、ノボー。二人で競争しない?」


「どんな?」


「そうねぇ…今アンジョーたちがいる位置までどっちが先に着けるか」


「え、待って、僕泳げないんだけど..」


「大丈夫、泳ぐ必要はないわ」
 

シーは虹色の瞳を閉じる。

「あなたの時空短縮法を応用させてもらうわね」


というとシーは瞬時に消え、あっという間にアンジョーのいる沖にたどり着くと、また戻ってきた。


「えっ!そんなことが..」


「ネットワーク上のアンジョーの位置と私の体を繋いだのよ。見たことがないスポーツとして、これからどうかしら?」

「そんなスポーツ、聞いたことないよ..でも、おかげで新しいアイデアが閃いた!」

夢中になってブツブツと考え事をするノボーの隣で、シーはクスッと笑った。驚いた顔のアンジョーたちが、こちらに向かってきていた。




572字


✖️


ちょっと文字オーバー💦
タカバタケワールド・夏バージョンで遊んでみました✨
さまざまな危機を乗り越えた彼らも
こうして夏を満喫してるといいですね( `・ω・)b


お題がないと思いつかず、、
たらはさま、楽しいお題をありがとうございました(。-人-。)



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