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スペクターとタッパー

コンピューター(CPU)には「スペクター」っていうセキュリティ上の弱点があるそうなんです。このスペクターを攻撃する悪い奴らがいるんですが、(善悪は別として)あったまいいなーって思った話。

ふんわりしか理解してないんで、間違ってたらこっそり教えてくださいね。

タッパーを予め持っていくみたいな話よ

昨今のコンピューターの高速化の手法として、分岐予測投機的実行ってえのがございましてですね。スペクターを理解する前にこれらをまず理解する必要がある。難しいことじゃなくて、たとえ話で理解可能なやつですよ。

マクロな話、姉夫婦とかの家に遊びに行ったときに、ご飯をいただくことってあるじゃないですか。「たくさんあるから持って帰れば?」って話になって「タッパー持ってきなよ」ってなるじゃん。

これが続くと、いやしくも、あらかじめタッパーを持ってくるようになるわけですよね。言われてから取りにいくの大変だから。そら毎回、料理が余るわけではないのでタッパーがムダになることもあるわけですけど、全体としてみれば、タッパーを取りに戻るより、予め持ってくる手間のが少ないと。

このムダになるかもしれないけど、予めやっておくのを「投機的実行」、カレーを作ると言っていた日は、余るケースが多いから、タッパーが必要になる可能性が高いと予想するのが「分岐予測」ってわけですよ。

途中で、気づいたけど、天気予報と傘とかのたとえ話で十分だったわ。

スペクターを狙う


以上のような、高速化の仕組みが昨今のコンピューターには備わっている。これ自体すごく頭いいよねと感心するんだけど、悪いやつらはこれを利用するのだ。

たとえ話をすると、タッパーに通帳が入ってるとして・・・無理だな。無理なので、もうちょコンピューターに即したたとえ話にしよう。タッパーはしまって。今日はカレー余らないから。

パスワードが一致すれば、ログインして中の個人情報が見れる。不一致ならログイン失敗して見れない。という仕組みは amazon でも zozo でもなんでもあると思います。

ここに「分岐予測」や「投機的実行」が働いているとしましょう。
だとすると、パスワード入力の判定前に、個人情報というタッパーを予め持ってきているはずです。このタッパーがどこに置かれるか予測できれば、パスワードを知らずともタッパーがゲットできてしまうという寸法です。結局タッパー使っちゃったな。

ちょっと、クオンタムでかっこよくない?

分岐する選択を予測して未来を先どる。分岐が確定した時点で先どった未来が間違っていれば溶けて消えるが、そのエセ未来を掴んでおく歪んだ腕があるのだ。

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