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Weの市民革命 佐久間裕美子さん

読んで良かった今年いちばんの本!
発売から2年半経っているので、いまさら、になってしまうけど。
それでも、いま読んで良かった。

知っていたこと、知らなかったこと、知っているつもりになっていたこと、自分の今の知識を思い知らされた。
佐久間さんのとても深いリサーチと、誰が読んでも理解しやすい文章で、アメリカの、そして世界の2020年の現状を知ることができる。

知識として世界のことを知るのは早い方がいい。
でも遅くても、知らないより知っているほうがいい。
本は、そのためのツールとして、ものすごく力を持っていると思う。

つくづく、現代は消費する側に、選択を迫られている時代だ。
利益追求を元に成長を続けてきた先進国、特に日本やアメリカの消費社会は、地球にとって害が出ることばかりになっている。
経済活動による地球環境破壊、労働者の人権問題、工業・家庭のゴミ問題、フードロス、etc、、、。
いま消費者の知識的な成長が急務で、そこが進化しないと、このまま未来に負の遺産ばかりを残してしまう現状は変わらないと感じる。

わたしたちは情報社会と言われる時代に生きているものの、インターネットを介した手軽な情報は、信頼性のあるソースを探すことと、相当な量の検索をしない限り、知識には結びつきにくい。
佐久間さんの本のように、筆者の意図がしっかりとあり、体系的に書き込まれたものを読むことで、断片的ではない情報と知識を得ることができる。
たった一冊の本を読むだけで、今知っておくべき事実を知ることができるのだ!

そういった知識や事実を知ることこそ、この飽和状態の消費社会を変えていく一歩になるはず。
知らなければ、負の連鎖に加担することだってあり得るのだから。

事実を知り、そのことを自分の中で咀嚼し、生活に活かしていくこと、行動にうつすこと。
わたしが今すぐできることを、小さくとも行動していこうと、強く決意する本だった。

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