金融市場が気づいていない?新しいブームが生み出す隠れたインフレ要素とは?

エネルギー価格が上昇すると、ほぼすべての値段はかさ上げされてしまう・・・
今回のインフレから学んだことの一つです。

実際、ものをつくるのも運ぶのも、提供するための場所の運営(お店)なんかも、経済のほぼすべてに電気やガス、石油などが使われていることを今回のインフレで実感することになりました。
当然、経営者側は存続のために「値上げ」することになるのですが、それがほぼすべての業種で起きるため・・・

「エネルギー価格が上昇すると、インフレにつながる」
と言えると思います。

そんな「エネルギー価格」に、新時代を創る(かもしれない)ある存在が大きな影響を与える可能性を見つけたので・・・
備忘録としてこの場に書き残しておきたくなりました。
数年後、答え合わせをすることになるかも・・・

・・・

「AI」のコンピューティングパワーが食う電力量に思いを巡らせると・・・

AIがいよいよ一般利用の段階に入ったことを示唆することについて、語ってみたいと思います。
すでにブームがはじまっているもの、これからブームになりそうな面白いものなどを紹介してみたいと思います。
これまでの時代とは別物の、異次元の(青天井の)計算力の消費の時代が目の前に迫っていることを実感させてくれます。

・・・

①「ChatGPT」に焦点を当ててみる

「ChatGPT」が今、大きな話題になっています。友人も使っていますが、実際に使ってみた方も多いのではないでしょうか?

2月7日時点でさまざまなニュース媒体で発表されているアクティブユーザー数が「1億人!!」というとんでもないことになっています。

私がChatGPTを初めて知ったときに思ったのは、「この技術は間違いなく世界を変えるポテンシャルを持つ!!」と同時に、
「いったいどれだけのコンピューティングパワーを消費するんだろう??」ということでした。
この「コンピューティングパワーの消費」こそが、将来のインフレ要素として巨大な影響をもたらすのでは・・・と思わずにいられない理由を・・・

・・・

ChatGPTは将来、どのぐらい使われるようになるんだろう・・・?
使われる回数にコストを掛けると、いったいどのぐらいの電気代になるんだろう・・・?
そんなことに思いを巡らせながら書いてみます。

最初は「簡単な記事や文章はChatGPTが代替して、人間が編集する時代になるだろうな・・・」程度の認識だったのですが・・・
twitterに載せられるChatGPTの応用方法を見て、「これは将来AIの影響でとんでもないことになるぞ・・・」と感じずにおれませんでした。

そんな応用事例を紹介します。これから応用場面は無数に生まれてくると思います。

こちらはなんと!作成したキャラと連携すると会話できてしまう!!という・・・

そしてこちらは、「事務作業」がいよいよAIに代用される未来を暗示しますね!!

・・・ChatGPTの異次元の可能性を垣間みることができます!!

実際にChatGPTを導入した企業もさっそく現れたようで、問い合わせの効率化と間違い減少、社員のストレス軽減(仕事量と精神的負担減など)にもつながっているようです。以下の記事にて。

では、いったいChatGPTのコストっていくらぐらいなんでしょうか・・・?

話題になり始めた段階では、一回の処理コストが「数セント」とのことでしたが・・・
最新の情報では、0.002ドル(0.2セント)、10分の1までコストを下げることに成功しているようです。以下の記事にて。

・・・1000トークンあたり、とあるので実際のユースケースによっては1処理あたりのコストはもっと大きくなると思います。

そこをあえて、自分自身がわかりやすくなるようにめちゃくちゃ単純化したうえで、ある存在と比較したり、その電力がどれほどの規模なのか?を書き出してみたいと思います。

今後、利用者が増えて10億人が1日に10回ChatGPTを利用したとすると・・・
0.2セントx10億人x10回=20億セント、2000万ドル(27億円ぐらい)のコストになります。
ほとんど計算コスト=電気代と考えたときに、比較対象になるのが・・・

ビットコイン、ですね。
2018年にアルゼンチン1国分の電力使用量、と言われていますが、マイニングの損益分岐点となる現在の1日あたり排出量(10分6.5枚x6x24時間x300万円)は、だいたい28億円ぐらいです。電気代もおそらくこの近辺ですね。年換算で、どちらも1兆円ぐらいの電気代、になりそうです・・・

ChatGPTはこの試算で、もうひとつのビットコイン誕生!レベルです。
実際には応用や企業利用による1回の計算量はもっと増えると考えられます。
想像では、利用の拡がりで10倍以上の計算量に・・・?(となると、年間電気代は10兆円・・・!!!???)
参考までに、日本全国の電力業界の「売上」合計はざっくり20兆円弱ぐらいですね。(gyokai-search.comさんより)

ChatGPT「だけ」で電力消費はこんな規模になる可能性が・・・

「AIが消費する電力」がもたらすエネルギー需要の巨大さの一端が垣間見えます。
インフレに及ぼす影響がゼロではないことが見えてきます・・・。

続いて・・・

・・・

②AIが生成する画像、動画、空間の実用化も目の前に・・・

最近、一気にブームになり始めた「AI美少女画像生成」を紹介します。コレは沼にハマるやつですね…(笑)

ブームの火付け役の方のツイートです。
どう見ても本物にしか見えませんが、実在しないモデルだそうです!!
AI美少女が既存のモデルを食うシナリオだけでなく、コレはもういろんな応用で新たな世界観を創り上げていくのが確定的にしか見えません・・・!
しかもこれが「個人レベル」で作成可能に・・・

・・・続いて「文字だけで空間を創れる」AIです。

・・・なんかもう、理解が追いつきません…(笑)

・・・

③ホログラフィックの実用化も迫る・・・?

meta社がVRゴーグルの価格引き下げを発表しましたが、部品装着のVR普及は苦戦してますね・・・。
いかに日常生活の「動作のひとつ」として無意識に手が伸びるようにすることが難しいかが鮮明になった気がします。

スマホのタップひとつ、というような日常生活に溶け込む動作でないと、普及は難しいのかもしれません・・・?

そんな苦難に直面しているVR(仮想空間)ですが、今、蛍光灯のスイッチを入れるような感覚でこの「仮想空間」を実用化する動きも進んでいます。

スイッチひとつで現実空間を仮想空間に変える「ホログラフィック」の最先端の企業の紹介です。開発するホログラムはまるで映画の1シーンのようです!

・・・ホログラフィックのレンダリングのための計算量っていったい・・・?

価格が一般普及レベルになると、こちらのほうが仮想空間としての本流になる予感がします。

・・・

まとめ

ChatGPTは課題はあれど、間違いなくAIの一般普及につながる、と見ています。
それに続く、画像、動画、空間生成の技術の一般普及、
これらは「新しい」ビジネスモデルだけでなく、人の働き方や組織の在り方にも影響を与えていく予感がします。

そして、ホログラフィックも含めた「無尽蔵に求められていく」計算力は、これまでとは異次元のものになることが容易に想像できます。

AIが求める「エネルギー」は、私たちの実体経済との「奪い合い」になる可能性がありますが、そのときには電力(エネルギー)需要の爆発的増大から、「インフレ要素」になると見ています。

この奪い合いは、「コスト上昇から利益を奪われて消耗する実体経済」と、「莫大な投資資金が流入するAI市場」との戦いの構図に・・・?

・・・

余談ですが、
「GPU」は、次世代の「石油」と言われるようになるかもしれません?

将来もし、今のクラウド環境では処理しきれないほどの?計算量に膨れ上がったとしたら・・・?
計算量を支えるための新たな「仕組み」は・・・?

大きな投資チャンスがそこに・・・????


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