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精神科

夜勤でした。
精神科病棟の夜勤はとても静か。
そしてとても暇です。

『精神科閉鎖病棟の夜勤』っていかにもなんか怖そうな響き。でも怖いことなんてなにもない。
至って平和な夜でした。

この4月1日に予想外すぎる辞令を受け、精神科病棟に来てはや2ヶ月。

私は一般病棟で16年ほど働き、色々思うところあって助産師として働きたいと思い、病院を辞めて助産学校に1年通った。
そんなこんなで、助産師の資格を無事にとり、助産師として本当に働けるのかなぁ。お産怖いなぁ。でも頑張ろう!!なんて不安と期待と不安とで迎えた4月1日の入社式。

まさかの精神科病棟配属の辞令にハテナハテナ。
しかも封筒に入ったペラ紙1枚で、私の1年間を、無かったものにするつもり?
夕方までに何らかの説明の声掛けがあるのだろうと待つけれどなにも声がかからなかった。

職員証用の写真撮影が初日にあったが、その日は不信感でいっぱいだったので、今でも私の胸にかかる職員証の私はどこか不機嫌でぶっきらぼうな顔をしている。
本当はもっとにこやかな笑顔で撮りたかったのに。


そこから今日に至るまで、看護部から直接的な配属の説明はない。
でも、私はそれなりに今の環境に納得している。


自分でも不思議。
夫にも助産学校の同級生にも、看護学校の同期にも。誰に話しても、そんな事あるの?!よく続けてるね?!と驚かれるが。

まぁ、1年位で異動になるだろうというのは分かっているし。
それ以上に精神科って…興味深いのだ。


精神科看護って今までの一般病棟看護とは全く違う。正直言ってする事がない。
だって相手は日常生活は自立しているし、熱もなければ痛い部分もない。自分と大差ない生活レベルの人がほとんど。

それでもどこかに病を持っている。
生きづらさを抱えている。

そしてそれは、薬や手術や放射線治療なんかでは到底治せそうにない。
そもそも医療も治すことを目標としてない。
ギリギリの所でうまく付き合えれば花丸。
外来通院で見極めてヤバくなったら再入院出来れば御の字。位でみている気がする。


そこに居て看護師として何ができるのか。
まだまだ精神科看護のこと全然わからないけど、知りたいと思う。

助産師としていつか働けるにせよ、今は精神科疾患を合併している妊婦さんも増えているし、産後うつや産褥精神病などなど、精神科疾患への関わりはこれから更に増えてくるだろうと言われている。


減り続けているお産と
増え続けている精神科疾患。

自分にしか出来ない助産師としての働き方が出来るようになるんじゃないか。なんて思ったり。

まずは勉強しなきゃなぁ。

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