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退職代行

一緒に入職して、同じ部署に配属になった1年目の同期が退職代行で辞めそうだ。

一応適応障害での休職という形だが、弁護士を介入して職場と交渉してる時点できっともう戻るつもりはないのだろう。

先週の月曜日に話をした時には、ご飯に行こうという話になり、今週の水曜日に焼肉キングに行く予定だったのに。
あの時にはもう決めてたの??
それともそのあとの勤務の中で何かあって、プツンと切れて突発的に行動したのか。

わかんない。

退職代行は自殺みたい。
周りに救えなかった、分からなかった、気づいてあげられなかったという思いを遺す。
一緒に考えるという時間すら与えずに、一方的に周りへの報復のように、当てつけのように、急に居なくなる。

自死する人にも色々な理由や、問題の大きさが様々なように、退職代行する人の状況や重大さの受け止めはそれぞれだと思う。

本当に代行サービスを使うことが必要な精神状態の人もいるだろう。そういう人は使えばいいと思う。死んではいけない。

でも、そういうサービスがあることで、自分自身の問題から安易に逃げて、楽な方へ流れていくためだけの気軽な自殺のような退職の仕方が増えていくのは、やはり良くないと思ってしまう。

仕事から逃げるだけならいいが、自分の人生から逃げようとする時、それは本当の自殺につながりかねない。

人と人とのつながりをこんなに簡単に切ってしまえるなんて。
自分の本当に大切なつながりがあるのならいいのだが、それでも細い糸でもいろんな人とのつながりがあるのが社会で生きていくことだと思う。

太い糸だけあればいい、細い糸なんて邪魔なだけだと簡単に振り払っていると、いつかどこかに落ちていってしまうような気がする。

嫌なことばかりだったのかな。
辛かったのかな。

手を伸ばせば助けたい人たちは沢山いたはずなのに。


いや、本当に死んだわけではないのだから。
生きているのだから。
それはそれで私は別にいいんだけど。
実家に帰って、身体も心もゆっくり休んで欲しいと心から思う。

突発的な退職代行は
突発的な自殺に似てるなと思い
本当に死んだわけじゃなくてよかったとホッとすると同時に
無力感で気持ちが落ち込み
残された人をこういう気持ちにさせたくてわざとやったのかなとか考えてしまい悲しくなる。

唯一の救いは、まだ直接連絡が取れる事。
何も出来なくてごめんねと言えること。
何があったの?と聞けること。
まぁ、今は聞いてほしくないだろうからあまり連絡はしないけれど。


うん。生きててよかったと思おう。
元気に生きてくれと願おう。


あー。ちょっと辛いぞ。

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