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グリーン車に乗る理由

普段はそんなに無駄遣いらしきものはしない。
質を求めるのは食費と子ども関連費ぐらいか。
自分のものは数百円の雑貨を買うことですら躊躇う性格。

だけど単独新幹線移動の時はグリーン車を購入する。
(家族が一緒の時は列ごと身内だから指定席で大丈夫。)

きっかけは乗りたい時刻の指定席が満席で
とれなかったことがはじまり。
あとは自分の性格。

私は知らない人が相席状態だと緊張してしまう。
車内でお弁当を食べたり、本を読んだり。
仕事がらみの書類などは見られたくない。
要は好きなことしてリラックスすることができない。
グリーン車選択が頭にない時、単独での新幹線移動は
とても憂鬱だった。

二人掛けの座席だと確実に隣に誰か来る。
三人掛けの窓側をチョイスすると運が良ければ
真ん中が空いた状態になるけど、悪ければ二人連れ。
二人知らない人が並んでお弁当やPC広げはじめたら
もうお手洗いにいくことはあきらめるしかない。
すみません、といって出るのは緊急事態のみ!

でも通路側席を選択すると、通路の反対側の席や
歩いている人に自分のスマホ画面やPCをのぞき見されて
しまうんじゃないかと気になってしまう。
(正直、見ようと思えば位置的に見えますし。)

でもある時、初めてグリーン車に乗って気づいた。
二人掛け席に一人で座っている人がとても多い!
二人掛けの座席が一席埋まっていたら避けるのは
グリーン車の暗黙の了解なのだとあとから知った。
ゆったりした席で隣の人を気にせず過ごす時間。
結果、目的地までの時間がとても快適だった。

2時間以上かかる距離を移動する状況。
ゆったりした空間でひとり静かに過ごせるのと
隣に知らない人が座っている空間を耐えるのは
精神的自由度、肉体的疲労度が段違いに違う。

2時間、隣の人が気になりトイレにもいけず
ただただ身じろぎもせず座っているだけか。
同じ時間を仕事や好きなことをして過ごすか。

移動する個室だと思えば私は+5000円程度払える。
いや、払ってでもいいから自由な時間にしたい。
今はただそれだけ。

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