7月31日 晴れ

「優、おひさしぶりです。お元気ですか?」
「うん、元気にやってるよ。昨日はとてもいい日だったよ。」
「それはよかった。」
「今日は絵を一枚描いたんだ。あとちょっとした休日だから、午前中だけ仕事して、午後はカフェと図書館と海に行こうかな。ま、午後は巡礼のことは絶対しようと思ってる。それ以外はゆっくりタイムね。午前中はメールをするよ。私さ、家にずっといたから気が付いてなかったんだよね。なんていうか、子供たちの前に立って、千人の前でおしゃべりしたこともあるんだ。それなのに、小さな店と手紙のやり取りすることや、イベントをすることに怖さがあった。たぶんこれはJMTに行く時と似ててね。怖かったんだ。でも、やってみるとめっちゃ楽しかった!」
「優はすごいな。そうなんですよ。やればできるんですよね。でも肝心なことがあります。昨日東洋医学の本を読んでてもあったでしょう?肝はぜったいに守らないといけない機能なんですよ。」
「うん、教えて!」
「『やればできます』。なにごともね。でも、全部、自分で背負い込んでしまうのが優の性質です。なんでもできるからひとりでやっちゃうってね、これが優の肝。だから、『できないこと』ももっていくといいでしょう。わかりやすくいうと、やらないこと、ですね。」
「あー、いいね、ジム。私だけでなく、君もすごいと思う。
じゃあ、やらないことをちょっと箇条書きしてみるね。
例えば…そうだな…
大衆の会社には所属しない
畑は今はしない
本を読みすぎない
人を雇わない、委託する
一つのことで生計をたてない
学校の先生をいまはしない
とかかな。
でもこれだと、中途半端になるね。」
「いいんです。今はしない、とか、少なめにする、とかもいい。今押さえると、やりたいことに注げる部類の物事ですから。」
「頭の隅に置いておくね。ありがとう。
あと、もうすこし、今日のやることをまとめるね。
メールでしょ、車のタイヤ交換、民泊の掃除はしないよ。さっきのやらないことを決めることを活かす!あとは額縁を完成させたいな。午後は巡礼のこと、旅のこととtシャツのことをやってみる!」
「優、かゆくなってきたんじゃないですか?」
「うん、痒い。なんていうか、今の痒みは手が視界に入ってね、皮膚の皮が剥がれかかってるからとりたくなった痒みなんだ。集中している時や、視覚に入らない時は書かなくていいんだけど、「痒」というワードをだすとかいてしまう。」
「ごめんなさい、優、私のせいですね。極力、この言葉は出さないようにしましょう。」
「うん、そうするつもり、気になってることって、案外大したことではないんだよね。さっきのメールみたいにね。」
「どんどん、外に飛び出る時期なのかもしれませんね。今、優の周りには新しい人が現れてきています。その人を大切にして、前に進むといいでしょう。」
「そうする!ちょっと、いってくるよ。ジム、今日も聞いてくれてありがとうね。」
「優、今日も良い1日を。」

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