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【働き方改革】学校の先生、校長先生助けてください。

 働き方改革は「労働力不足」の解消が目的となってる。 少子高齢化が進む日本では、人口減少をも上回るスピードで生産年齢人口(15歳〜64歳)の減少が進んでおり、 労働力不足は国力の低下に直結することから近年盛んに労働環境の変化が叫ばれてきた。

働き方改革は賛成です。働きすぎていた人は大勢いて人生の余暇を過ごすこともこれまで日本人は取れなかったともいえるでしょう。しかし、働き方改革には段階が必要な職種もあることを知り、段階的に改革をしなければならない職業もあると思います。

はっきりいって学校の先生などはその最たるものでしょう。

部活動の顧問をしていると土日も休日となることはなく、出勤せざる負えない先生は休息が必要であり、より質の高い教育をするために働き方改革は必要事項です。しかしながら、下記のような場合はどうでしょう?

小学校のクラブ活動としての吹奏楽部で4月から全国大会に行くことを目標としており、保護者も生徒も先生のバックアップがあれば他県へのバスを借り手の移動や楽器運搬なども行えるとスケジュールを組んでいた8月の夏休みに突然、校長先生から「働き方改革のため、吹奏楽部はこの学校とは別物の運動であり、先生を顧問としてつけることはできない。吹奏楽部を続けるのであれば、保護者の方が勝手にやってください。もう小学校と吹奏楽部とは関係がありませんので」と言われたときにどんな思いを子どもと保護者はするのでしょう?

学校の先生を頼って大会にエントリーした4月。学校の先生のバックアップがあるからきついスケジュールでも大会にエントリーしたのです。もし「学校とは関係がない」ということならなぜ4月の新学期が始まった段階で報告しなかったのか?

夏休みに放り投げられた子どもたちはどこで練習すればいいのか?

これまで体育館を借りていましたがこれからはどうすればいいのか?

他県への移動のバスは借りるだけで10万を超えるお金が動きます。そのお金はほぼ社持ちなのか?

練習を見ている吹奏楽部の先生は外部の人間ですので報酬を払わなくてはいけません。その報酬は保護者が持つのか?

いつも吹奏楽部の外部の先生がいるわけではありません。マイナーな吹奏楽部の先生は貴重なので毎回の練習にきてくれるわけではないのです。普段の練習は先生は一切見に来てくれない。保護者が見守るのか?

楽器の購入費用は今後どうするのか?

修理は実費になるのか?

問題が山積みになりました。

働き方改革大いに結構!!賛成です!!

しかし、上記のような場面に遭遇すると学校の働き方改革についてはバッサリと断罪的に引き上げるのではなく、段階的に保護者や学校の外部の指導員に引き継ぎをしていかなければならないことを知りました。

学校の先生の働き方改革で犠牲になるのは子どもたち。そうならないように各校長先生や現場の引継ぎが大事になってきます。

また、働き方改革で学校の先生が余裕ができるのは非常にいいことですが、一つ疑問が残ります。「日本という国はどんな人を教育して育てようとしているのだろう?」という疑問です。

日本の未来へのビジョンが見えていないことは最早周知の事実であります。しかし、今後どのような人間を育てて国益にしようという未来が見えないからこそ場当たり的なとりあえずの「働き方改革」でその歪みに足を引っかけて落とされる子どもたちを生んでしまっているのではないかと危惧します。

また、その子どもの声を聴かずに保護者に対して「学校はもう関係ありませんから、国が決めたので」と言ってしまう校長先生にも教職者としての教示というものがあるのかと疑問ばかりが洪水のように溢れます。

まとめとなりますが、声を大にして言います。

「学校の先生の働き方改革大いに結構。だが段階的な引継ぎが必ず必要である」

ではでは。

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