短編小説 心の在り処23
「ねぇ、ピーマン食べない?」
彼女はそう言って僕の口の中に生のピーマンを放り込んだ。
かりっ!
その食感は衝撃だった。固いのだ。
そこへキリンがあらわれて、こう言った。
「君たち、イチャイチャしてないでさっさとここを離れなさいよ」
私は言った。
「だって、好きなんだもん」
「俺も好きだよ」
そして2人は寝室へ行き、お互いのことを知り合った。
その次の朝、彼は彼女のおでこにソッとキスをして仕事へ向かった。
彼が仕事に向かった後、彼女はスマホで小説を書いていた。趣味が創作活動なので、彼は安心して仕事に集中できた。
しかし、どこか物足りない。
このまま平和な毎日が続くのだろうか。
彼がふとLINEを開くと、彼女の名前がなくなっていた。
あれ?
と思ってカノジョの名前を検索すると、SNSは更新していた。
どういうことだ?
彼は不思議に思ったが、連絡しようがないので放置しておいた。
彼のLINEのトーク画面には60人ほどの女がいて、返信に忙しかった。
序列を付けて、一番身体を許してくれそうな子から返信をしていた。
よくある話である。
つづく
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