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アタシ

私自身の何年も前の実体験
2日間だけ不思議な体験をした。

私は、休みの日に目覚まし時計をセットすることはなかったが昼まで寝続ける・・・という事はできなくて8時00分には起きてしまう。
朝、起きて歯を磨いたり色々やらなきゃいけないことを
一通り済ませてからリビングでTVを見ていた。

突然、起きていられない位の・・・
例えるなら気絶に近いような眠気が来た。
とりあえずリビングで仰向けになり
クッションを枕にして横になって目を瞑った。

昼寝なのかなんなのか、よくわからない。
しばらくして目を開けたら、異変に気づいた。
…身体が動かない。
辺りを見回してみると、寝ていた場所と同じリビングである。

そして、周りの環境音が何も聞こえない。

だが私は怪談とか、そういう類の話大好きだったので
「あ、これが金縛りか!どうにかしないとなぁ・・・」
と、ぼんやり思っていたら
リビングの扉の方に白い影が歩いてるのが見えた。

白い影が何かはわからないけど直感で「女の人」だと感じた。

結局、何もせずにじっとしてたら金縛りは解けた。
一体何だったんだろうと思いつつも、その後は何も起きなかった。


その日の夜。

23時くらいに就寝し
何時かわからないが、フッと目があいた。
また…身体が動かなくなっていた。
「またかぁ…」と思いながら
目だけを動かして周りの確認をしたら
足元に何かいるのに気づいた。

当時、私のベットは子供の頃から使っていた
2段ベットを解体して使っていて、右側と足元に柵の様なものがついていた。

足元の柵のあたりに、昼間みた女?がいた。
でも明らかにおかしい・・・見えたのが女の頭だけだと分かった。
柵の高さと頭の位置に違和感を覚えた瞬間。
頭がこちらを向くかのように少しずつ角度を変えてきた。

「え、これは流石に気持ち悪い。見たらダメだ。」と思い目を瞑った。
気がついたら朝を迎えていた。

次の日も連休だったのでこの日も一通りの用事が終わってから
自分の部屋でとなんとなくスマホいじりながらゴロゴロしていた。
買い物にでも行こうかと思い時間を確認していたら
急に昨日と同じような眠気がきた。
寝るしかないような状態になり、フッと寝てしまった。

気づいたら仰向けでまた動かなくなっていて
昨日と同じように身体も動かず、音も聞こえない状態だった。

時間見ても昼間だし、目だけ動かして周りを見ても自分の部屋。
「夢じゃないなぁ・・・どうしようか・・・」
と考えていたら自分の頭の上に人の気配を感じ耳元で声が聞こえた。

そもそも、頭の上は壁なので誰かが座れるような余裕はないはずだ。

最初は小さい声でヒソヒソ・・・と聞こえたが・・・

何を言っているのかわからない。
「え?なに???」って思いながらよく耳を澄ませて聞こうとしたら
だんだん声が大きくなって。
『・・・タシ・・ア・・・シ・・・アタシ・・アタシ!!!!!』

ええええええ。とびっくりした。
ビックリしたのは「声の大きさ」にだ。とてもうるさい大きな声だった。そして何より、環境音が聞こえなかったのにその声だけが聞こえた。

頭の中に大音量で響いた感覚だった。

びっくりしながらも私は心の中で

「うっさい!誰やねん!!!知らんわ!!!」

と返したらそのまま、聞こえなくなりその女は姿を消した。

きっと全部同じ人なんだろうと思ったが
誰なのかはわからずじまいだった。

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