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スタンダップコメディのタイムスロット

「スタンダップコメディとは?」

と最近、聞かれることがある

25年前にニューヨークに行った時には既にあった

スタンダップコメディを

こうゆうものだと定義する機会もなしに

今まで続けてきた

知らない日本人に説明するのが面倒で、仕事は?

学生です

と言っていた

言葉で説明するのはなかなか骨が折れるスタンダップコメディ

2006年にYoutubeで画像の手段が出てきて

ずいぶん伝えれるようになって助かったが

それでも、学生です

という期間はその後も続いた

最近では、代わりにスタンダップコメディを定義してくれる人がいて助かるがなかなかむつかしいそう

「ひとりでマイク一本でジョークでアメリカ人を笑わせる」

こう表現しているようだが

どうも私のスタンダップコメディの印象とは随分ズレがある

「ひとりでマイク一本でジョークでアメリカ人を笑わせる」

でいいなら、アメリカではスピーチになってしまう

アメリカの学校などのスピーチの時間はまさにこの状態で、子供でも笑いができている

ジョークを挟みながら観衆に話す大統領

あれもスピーチと言われる

なかなかスピーチのレベルが高いのが厄介なところ

では、スピーチとコメディの違いとは

アメリカには

スタンダップコメディを成立させるタイムスロットなるものがある

それが

最初の15秒でひと笑い

次の15秒でひと笑い

次の15秒で爆笑

というもの

最長でもトータル45秒で一ネタになる

これより早ければベターで、私たちはこの認識を持ってやっている

ちなみにこの動画のオープニングのネタも

https://www.youtube.com/watch?v=nUWXxLBjYtA&t=22s

最初の15秒でひと笑い(君たちの考えていることは分かっているよ。アジア人のコメディなんて見たことないって思っているんだろ)小笑い

次の15秒でひと笑い(図星だろ、君たちの拍手が違っていたから。私が舞台に上がろうとしたら、拍手が突然まばらに、、)中笑い

次の15秒で爆笑(バチ、バチ、バ、、、、、こんな奴がコメディやれるのかよ?、、、、バチ、バチ、バ、絶対、スベりそう!)爆笑

実際は、この後にもネタが続くが、基本はこのタイムスロットを外せない

これ以上の時間をかけると、フリが長いなー、オチまで遅いねー

などの不要なヤジを呼んでしまう羽目になる

コメディを始めた頃、とにかく言われ続けたのが

オチまで早く

だった

エェ〜、早くオチたら、時間が持たないよ

と困ったものだったが

もし45秒爆笑タイムスロットができなかったら

今頃はヤジやブーイングで蜂の巣状態だっただろう

いやそれ以前に

ニューヨーク日本人スタンダップコメディアンと呼ばれず

ニューヨークでスピーチやってる日本人だったろう

「つまらない英語はもうイヤだ日本人用LINE」
https://lin.ee/8FEOL3w

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