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家族の結びつき方は、いろいろある。血の繋がりのない家族やバラバラの姉弟の物語。 卵の緒 自分は捨て子だと思っている育生。親子の証明に「へその緒見せて!」とお母さんにお願いするも、のらりくらりかわされます。 やっとのことで辿り着いた箱の中には、卵の殻が入っていました。お母さんは突然、育生のことを卵で産んだのよ、と伝えます。 そんなわけあるもんか!と思いつつも「親子の証は目には見えないの」と育生をぎゅーっと抱きしめる母。 何度も大好きと言葉にするお母さんが隣でいるだけで
辛い時、逃げ場がない時、人は生きることを諦め、死を思い浮かべる。 保険の営業を3年勤めた千鶴。仕事や人間関係のストレスで心身ともに疲弊し、もう全てから解放されたい、と知らない地で死ぬことを選びます。 でも、うまく死ぬことができなかった。物語は、死と隣り合わせの千鶴とその後村で過ごす千鶴の日々を描いています。 死に場所として選んだ山奥の村は、山や海、野菜や魚、鶏など自然豊かでデジタルな煩わしさが全くない場所でした。 民宿を営む同世代の田村さんと、村で過ごしていくうちに、