魔法のiらんどのブログ

私はもともと「魔法のiらんど」というサイト(サービス?)で、執筆活動を始めました。もう10年以上前の話です。当時はいわゆる「ケータイ小説」と呼ばれるものが流行っていた時代で、ケータイ小説を扱うサイトとしてiらんどは最大手と言っても過言ではないサイトだったように思います。

しかも、iらんどは小説(BOOK機能)だけでなく、ホームページ、ブログ、掲示板、私書箱などコンテンツが豊富で、バンドのHPで使われたり、学生で仲間内の掲示板で使われたり、といろいろ活用されていたようです(ガラケー時代の話です)
私も執筆だけではなく、掲示板やブログのコメント欄でやりとりをしたものでした。

そんなiらんどがこの春からリニューアルするそうで、HPもブログも掲示板も機能が廃止になってしまいました。ただ廃止に伴う削除前に、ブログ等をダウンロードさせてもらえたので、私もダウンロードしました。

ダウンロードしたのは数年分のブログと、その記事に対するコメントです。
なんと、文字数が60万字ほどありました。(各記事やコメントにダウンロード用の形式的な文言もあるので、本文などは実際にはもっと少ないと思いますが)

それにしても、びっくりするような量です。こんな書いてたのかと。ちなみに、textで落ちたのをPagesに保存したら、1000ページ超えてて、その多さに笑ったほどです。いや、だって1000ページですよ?長年書いてるけど、他にそんなページ数のファイルないし!
確かに、iらんど時代って、みんなやたら改行してたんですよね。ガラケーなので一文でも複数行になったりして、改行してるほうが読みやすくて。そんなこんなで、ブログの改行多すぎて、そりゃページ使うわ!ってなりました。

そして少し読み返してみて思ったのが、私が今も執筆を続けていられるのって、最初にiらんどで、執筆仲間に出会うことができて、交流する機会があったからだろうなということでした。iらんどは交流が活発で、コメントのやり取りもしやすいサービスでした。
執筆は自分の趣味だし楽しいけど、ずっとひとりだったら、途中でやめていたような、そんな気もしています(私、ものすごく飽きっぽいし)
アドバイスをもらったり、励ましあったり、褒めあったり、相談したり……。そういう文芸サークル的な仲間と出会えたのは、本当に大きかったと思います。何より楽しいですからね。

60万字の一部を読んでいたら懐かしい気持ちでいっぱいになりました。
機能が廃止になることは残念ですが、この大切な記録を手元に残しておけるようにしてくださったこと、iらんどの運営さんには感謝しています。

そして、もう少し日々の記録的なものを残そうと思いました。読み返すと面白いので、未来の自分のためになるはず。

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