バレンタインデー粉砕デモ2020 - 2020年2月8日(土)/東京都渋谷区
2020年2月8日(土)、東京都渋谷区で行なわれた「革命的非モテ同盟」主催『バレンタインデー粉砕デモ2020 in 渋谷』の記録
恋愛資本主義粉砕を掲げ、社会に抗い続けている「革命的非モテ同盟」(略称「革非同」)による『バレンタインデー粉砕デモ』がバレンタインデーを5日後に控える渋谷の街で行われた。
【動画】バレンタインデー粉砕デモ2020 in 渋谷(5分46秒)
「バレンタインデー粉砕!」
「お菓子メーカーの陰謀に踊らされるな!」
「もらったチョコの数で人間の価値を決めるな!」
「非モテの人権蹂躙を許さないぞ!」
「リア充は爆発しろ!」
聞く人によっては悲痛ともとれるような、しかし決して後ろ向きではない非モテたちの世直しの叫びが轟いた。彼らはバレンタインデーというリア充イベントだけを憎んでいるのではなく、その後ろにある巨大な恋愛資本主義をこそ憎んでいるのだ。
十人ほどの非モテたちが集まったのは『クリスマス粉砕デモ2019』から新たな集合場所となった渋谷区勤労福祉会館前だ。デモ出発前に集会が行われ、バレンタインデー粉砕の決意を新たにした。
デモの主催者である「革非同」の主な活動は、2月の『バレンタインデー粉砕デモ』、3月の『ホワイトデー粉砕デモ』、12月の『クリスマス粉砕デモ』という年3回の渋谷デモだ。中でも一番注目を集めるのは『バレンタインデー粉砕デモ』で、今回もTV番組クルーや海外メディアが撮影にやってきていた。
デモ隊は昼12時に渋谷区勤労福祉会館前を渋谷駅方面へと出発した。渋谷駅前スクランブル交差点を左折し、JRの高架下を通り宮益坂下交差点から明治通りに入り、神宮通公園までの約1kmのコースを約25分かけて歩いた。
[デモ行進中のスピーチ(抜粋)]
粉砕デモは当日に決行するのがベストというわけではない。現場での盛り上がりだけで言えば当日に行うのが一番だろう。しかし、その日が来る前に粉砕しておくことも大事なはずだ。
今、感染が拡大している新型コロナウイルスへの水際対策が実施されている。この効果の程はさておき、最善は水際で食い止めることだ。事前に粉砕する意味は水際作戦と同じで、2月13日23時59分59秒までにバレンタインデーを粉砕できればミッション・コンプリートだ。間違いなく非モテ側の勝利と言えるだろう。
実際のところ、デモの開催は粉砕対象イベント直近の休日に行われることが多い。当日が休みの日なら当日に行われるが、大抵はその前の土日に行われている。
これは参加者の都合もあるが、シーズンイベントは当日を過ぎたらもう誰も見向きもしないという残酷な現実がある。誰もが時期を過ぎた売れ残り商品が安く売られている光景をすぐ思い浮かべることができるはずだ。
バレンタインデー粉砕デモも同じで、過去に動画がバズったことがあったが、2/14を境に連日万単位であったアクセスがぱたりと止んでしまった。
当日に粉砕デモを行うのは参加者のテンションも上がるし、渋谷の人々の反応も良いのだが、取材記事や撮った動画を出す頃にはもう日が終わりかけているなんてこともある。事前にデモをしておいたほうが粉砕デモの情報がリーチする期間が長く効果的と言えそうだ。
ゴール地点の神宮通公園に着くと「バレンタインデー粉砕」宣言がなされ、恒例の記念撮影を行い解散となった。
次のデモの予定は3月の『ホワイトデー粉砕デモ』ではなく、12月の『クリスマス粉砕デモ』とのことだ。3月は反原発デモのシーズンなのでデモが行いにくいとの事情があるらしい。バレンタインデーはこの日粉砕したので、それに付随するホワイトデーを粉砕する必要もないということもあり、実は『ホワイトデー粉砕デモ』はしばらく開催されていない。
革命的非モテ同盟の活動をもっと知りたい、次回のデモに参加してみたいという方は、Twitter(@kakuhidou1)をフォローすることをおすすめする。最近はデモの告知が直前になることが多いので注意が必要だ。
以下、私が過去に記録してきた「革命的非モテ同盟」主催の粉砕デモの動画のリンクを載せておくので、興味があったら観て頂きたい。
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