見出し画像

武術的老子解説

原文

天地は仁ならず。
万物を以って雛狗と為す。
聖人は仁ならず。
百姓を以って雛狗と為す。
天地の間、ふいごのようかな。
虚にして屈せず、動いていよいよ出る。
多言数を窮す。
中を守る如くならん。

解釈

天地は万物を思いやることはない。
必要があれば用い、不要と成れば捨てる。
聖人には思いやりがない。
民衆を使って利用し、用済みになればかえりみることがない。
天地の間は巨大なふいごのようだ。
その空洞は閉じることなく、動けばますます音を出す。
言葉が多ければ伝わらず。
真ん中を保つようでなければ・・・・。

コメント

技は相手を思いやることがない。
思いやれば、執着が生まれ、動きが止まる。
しかし、無駄に相手を窮地に陥れることはない。
相手の動きが止まれば、こちらは無益な攻撃はしない。
活殺は技の知らぬところ。
活人剣をめざせば、殺されてしまうだろう。
いつも技に感情を載せないこと。
いつも中身を空洞にしておくこと。
活殺はその中から勝手に生まれる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?