私の歴史～～武術に憑りつかれた男５

高校に入学した。
部活はバスケットボール部。

あいかわらず柔道部にはいるのは親に止められたため、惰性で入部した感じだ。
中学時代もそうだったが、別にバスケットボールに興味はなかった。
したがって、満年補欠だった。

高校に入っても、同じことだった。
たまに試合に出してもらっても、私の頭の中にはチームプレーで勝つという概念がないので、ボールがまわってくれば、だれにもパスをせず、ひたすら自分がシュートした。
もちろん、監督にあきれられてすぐに引っ込まされた。

私の目的は体力をつけること。
あとは自宅で武術の稽古をしていた。
稽古といっても本を買ってきてそれを見て独習していただけだ。
近くに教えてくれる道場がなかったのでしかたがなかった。