NO MUSIC NO LIFE ノススメ

如何にもこうにも、コロナ禍である。災が転じて福となされるのを待たずに苦難に喘ぐ声が死ぬほど聞こえてあるのである。奇跡的に自分自身や親族身内には命の危険に晒されている者は居ないのだが、命と同じくらい大切な物を取り上げられて、みんながイライラしているのがひしひしと伝わってくるのである。自分のことは取り敢えずいいのだ。基本的に辛いのはみんなと同じだと思う。や、ちょっとだけ言っておこう。

モテンズに関してはセルフプロデュースのイベントを自粛している。これは単に僕自身がビビリで責任を取れないからである。連絡先の管理も濃厚接触もごめん被りたいのである。これを逃げと思われる方もいるかと思う。否定はしない。アナーキズムを語る気も、無頼を気取る気概もない、僕がイベントを行っているのはひたすらに僕の我儘なので、その我儘につきあわせて体調を崩されてはゲストキャストその親族の皆様に合わせる顔がない。だもんで、そう、モテンズの全員がワクチンを打つまでは主催イベントはないのではないだろうか。

閑話休題

華々しくも女々しく、フーネクことサダフェス(逆か?)にて皆々様の前に帰り咲き狂い咲き、サンダーロードを再び歩き出し、フッ軽の人々に巻き込まれ配信DJなんぞもやらせて頂いた近々であるが、それでもまぁ仕事だったり何だったりで皆様のお顔を見られていないのも、上記の通りであったりするのだが、この度はちょっと無理を押して「バンド愛天下一武闘会2021」に参加させて頂く運びとあいなったわけである。30分、一つのバンドに愛を捧げに捧げたDJが殴り合う御祭り騒ぎである。

おい、お前言ってる事、無茶苦茶だぞ

そう思われる方も多いかもしれない。現状を鑑みるにイベント事は縮小や自粛が望ましいかもしれない。っていうかそれをやっていると言ったお前が急に何を言ってやがるんだと、お叱りの声が上がるかもしれない。それは甘んじて受けようと思う。ただまぁ、何の用意もなくこんなところに文言を書き連ねるほど暇でも不用意でもないのである。もう暫くお付き合い願いたい。

過去に開催されたバンド愛天下一武闘会に於いて、僕はサンボマスターでDJをさせて頂いた。大変ありがたいことにそこそこに高評価を頂き、会場では友達のじゅん©︎を泣かせる事に成功し、暫くはサンボマスターの人と呼ばれたりした。まぁ、録音を聞き返せばDJとしては下の下、技術的なことを言えば完全にiPodよりも下手な代物ではあったが、愛と熱量と汗と消費カロリーが為せる技だったと思う。この時にかけた曲の中から引用させていただくとすれば

「何度だって立ち上がるんだよ 君よもう悲しまないでくれ 強く願って明日を変えたい ロックンロールイズノットデッド」

ロックンロールは死なない。死ぬわけにはいかない。つまりはそういうことである。今回は俺は天城凛太郎という「ロックンロールDJ」として召喚されたのだ。オーガナイズも経営ももっと言えば社会人としての立場は求められていない。大音量でロックンロールを流しに行く。

今回俺が選んだのは此度三十五周年を華々しく迎えたのにこんな状況だから細々としか活動の出来ない怒髪天というバンドである。愛を持って、そして誇りを持って流しに行く。ご存知ない方もいるかもしれない。それでも気にせず俺は曲をかけるので、その日初めて聞くとしても楽しみにしていてほしい。

奇しくも福島での震災が起きた時、サンボマスターが出演できなかったMUSIC CUBEで代役を果たしたのが怒髪天なのだが、その時の怒髪天ボーカル増子氏の発言を最後に置いておく。

「こんなときに不謹慎不謹慎って人の職業なんだと思ってんだ!頑張れば頑張る程不謹慎じゃねえか!俺たちが元気なくしてどうすんだよ、やるしかないんだよ!」

7/11 俺はロックDJとしてそこに立とうと思う


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