〇イクラ構造
地上数メートルのところから落下した。
無事、王都に着地、っと。
衝撃耐性があってよかったわ。
無かったら、内臓飛び出て血が出てすぐさま死体!
想像だけで凍り付きそうだわ。
それじゃあ、王都中央に向けて……
「縮地!」
一瞬にして王都中央との距離が縮まる。
そこでレイブは……
「魔銀ー焼き芋ー。美味しーよー!」
焼き芋屋をしていた。
魔銀焼き芋ってなんなんだよ。
食べてみたくはあるが。
だが、赤い暖簾に一つ500Gとでかでかと描いてある。
ぼったくりか。
それよりも気になることがある。
「おい、アホ面チビデブのペテンピエロ。」
「何だか会うたびに過激な言葉になっている気がするのは私だけでしょうか!!?」
おい、何故に会いに来た。
心配なら追ってくる必要ないだろ。
このストーカーペテンピエロが!
「何言ってるんですか!それだとただの気持ち悪いオタクでは!!?」
「理由を話さないと、処すにだ!」
「処されるにだぁ!———じゃないです!今のはちょっとノリに乗っただけで……死の骨牌:心臓!」
ハートの「3」のカードが心臓にぶっ刺さる。
咄嗟に【魔銀の体】で覆って助かったが、マトモに直撃してたら、即死レベルだった。
話聞けよ!
「和平を願う!」
突然当たれば即死級の骨牌投げてくるヤツに言われたくねえよ!!
「もう一度言う!和平を願う!魔界への転移陣へも案内してやるし、パーティーにもなってやる。どうだ!破格の条件だろう!」
ま、良いや。
魔界への転移陣へ案内して
「了解!いざ参る!転移陣」
ギュイン!
効果音すげえな。
一瞬にして着いた。
「鍵を差し込むぞ。うっ?硬い?」
レイブがやっても、ペテンピエロがやっても、ビクともしない。
ってことは……アレか?
選ばれし者しか開けられないってヤツ?
もうここまで来たのに、救助を待つしかないなんて……
「いや、お前自身が選ばれし者の可能性を考えろ。その方が合理的だ。ほれ。」
そういってレイブさんが鍵を渡してきた。
一応やってみるか。
カギ穴に差し込み……
「あれ?めっちゃ軽いぞ?フツーに開けられた。っていうか、この程度すら開けらんねーってマz……ブフォオー!痛ってえな!」
「それを痛いレベルで済ましているお前は何だ?ほんとに開けられなかったんだよ!まあいい。開いたぞ、入れ。」
魔界………マ〇クラでいう〇ザーか。
わざわざマグマと水を同じところに流して、黒曜石を16個正方形に並べて火打石と打ち金で着火する必要もない。
非常に便利だ。
入って、視界がおかしくなることもない。
この点だけは、非常に便利だ。
だが、当然不便利な点もある。
「ゴアァァ!」
「シャ—―!」
「バオオォォォン!」
魔物がタックさんのところにとんじゃうところ。
襲い掛かってきてるのは、赫人豚、溶岩烏賊、闇骨剣士だ。
他にもいるが、一番マ〇クラっぽいやつらがこいつらだ。
だって、〇グリン、ガ〇ト、ウィ〇スケでしょ。
そう思って、金の延べ棒用意してきたんだ!
これで交易ができる!
溶岩烏賊に関しては、口から飛ばしてきた火の玉を剣で跳ね返せばいい。
闇骨剣士に関しては……まあ何とかなるか。
楽しい虐殺、スタート!
赫人豚が2メートルはあるであろう巨大な斧を振り回してきた。
がストが火の玉を放ってきたが、それすらも利用して、赫人豚に跳ね返す。
闇骨剣士も襲い掛かってきたが、また溶岩烏賊が放ってきた火の玉で跳ね返す。
そうこうしているうちに、勝手に赫人豚が下の階に落ちて、落下ダメージで死んだ。
ただ、闇骨剣士は、同じ方法では倒せないな。
落下耐性があるからだ。
状態異常になれば、厄介なことになる。
仕方がない、こいつはレイブさんに任せるか。
お前の相手は俺だ、溶岩烏賊!火の玉吐け!
火の玉を剣で跳ね返し、一発で殺してやった。
気が付くと、レイブも討伐を完了していたようだ。
さー、遠くに見える要塞を、クリアするぞ!
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