lyrical school「BE KIND REWIND」 Review1 推しが卒業してから後の自分とリリスク(WORLD'S END発売前まで)

色々あるけど新譜を聞くのは辞められないMaki Rionこと倫です。

このブログはMaki Rionではなく、イかれたオタクMINDでお送りしたいので「倫」名義で行きます。

タイトルの通り、今回はlyrical school(通称:リリスク)の新作である「BE KIND REWIND」の感想を書こうと思ってますが、まずは自分がリリスクをどう捉えてるのかについて書きたいと思うのでそこから書こうと思います。

リリスクと自分との距離感

リリスクとtofubeatsがいなければ、ここまで邦洋関わらずにHIPHOPを掘らなかったし、自分の「大人」への人格を形成する人たちに出会えなかったと思う。
ここまでリリスクきっかけで「HIPHOPに呪われた人生」を過ごしたので、基本的には褒めてる感じである。
でも、一昨年の3月に大部さん(Ayaka)というガチ恋をした推しが卒業してからは、どうなのかなと思うレベルで軽く聴いていた感じになっていた。

そこのきっかけを変えたのがYOUNG HUSTLEとSUSHIBOYS、サ上とロ吉、リリスクが対バンするイベント「MY DATE ON NOV.」を見た時にいい意味で今まで見た時のリリスクと違う雰囲気になってた。

(他のアーティストのLIVEの時)「・・・・ファンが啓蒙されてて、このノリをめっちゃ楽しんでるんだけど!!!!」
(リリスクのLIVEの時)「踊ってるけどめちゃくちゃ今まで出てきたラッパー達と遜色なく、LIVE捌きも出来てるし、カッコよくなっとるやんけ!!!!」

完璧に落ちてしまいました。(2度目)

そこから少しずつ現場復帰をしながら、持田パイセン(himeの事です)が2Dcolovicsの事を知ってたり、俺の年間ランキングを見てる事を知ったり(あそこのブログで年間ランキングを載せてる人達は持田パイセンから認知されてるから気を付けとけな!!!)事も話したりしたけど自分の諸事情で地元に帰ることになった。そこからアトロクのリリスクスタジオ生LIVEまで彼女達のLIVEを見たり、聴いたりすることは無くなっていた。

自分が地元へ帰った、同時期に個人的に文化系女子ラップ及びアイドルラップの最終形であり、そのジャンルを完膚なきまでに終焉を告げるあの曲が発売された。

イヤホンズ「あたしのなかのものがたり」(Prod.三浦康嗣)

この曲は、去年の2Dcolovicsで自分の年間BEST SONGで2位を付けた曲だが、今の自分でもアレは革新的であり、ジャンルとしての終焉を告げる曲であったと思う。

「人生」という分かれ道のルートをちゃんと2つ描き切り、最後の自分はどうするの?というオチまで付けていく日本のPOPS RAP及びHIPHOPとしても完璧なリリック、TRACKも全パート気持ちよく踊れ、バラバラに分解した狂ってるパート分け、フロー、譜割り、そして、その曲をアイドル声優が完璧に乗りこなすという文化系女子ラップもといアイドルラップというジャンルで完璧な曲を出してきたのだ。

これを聴いた時、自分は震えてしまっていた。
この曲を聴いたら、完璧にリリスクとか色んな文化系女子ラップやアイドルラップが太刀打ちするには、3択しかないと思った。

まず一つは、それ以上に狂った譜割りやTRACKテーマを提示した曲を作るか。

もう一つは、今までの体制で行くのか

最後の選択肢は、今のトレンドやシーンに寄り添いながら自分のオリジナリティーを新たに形成していくかというものだった。

この中で去年のベストの解説で触れたO'CHAWANZは、最初の選択肢を選んだと思っている。
Golby$oundという最先端のサウンドに載せながら、テーマもメンバーもかなり狂ってるアイドルラップを見せつけてきたが、それには限界があり、メンバーが辞めたり、普通の90s HIPHOPマナーに沿った曲を最近ではリリースをしてるのが何よりの証拠である。

それでは、自分の観点から見て、リリスクはどの選択肢を選んだのか。

「今のトレンドやシーンに寄り添いながら自分のオリジナリティーを新たに形成していく」茨の道であった。

次回へ続く!!!!(次は「WORLD'S END」も含めた「BE KIND REWIND」レビューやります!!!!)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?